お目当ては伎芸天。 西大寺を参拝してから、住宅地の道を歩いて20分くらい。暑くて死にそ。タクシー拾うべきでした。 南門から入ると雑木林の中の細道をたどりますが苔が地表を覆って緑が目にも鮮やかです。今は林となってしまいましたがかつてはこの場所に金堂があったと言うことです。どんな経緯があったのか、現在は苔の中に礎石が残るのみです。 現在ではかつての講堂が本堂となっています。端正で簡素な造りで、国宝だそうです。 本尊薬師如来様はじめ日光、月光菩薩、十二神将などがずらっと居並んで壮観です。 一番左の端にすっと立つのが技芸天、心を打つ姿です。いいなぁ。見上げたまま時間も忘れます。 暑くて外の熱気が入り込みシャワシャワと耳に障るクマゼミの鳴き声がうるさいのに不思議と涼気と静寂に包まれているような錯覚にとらわれます。 ここでは仏像のすぐ近くに寄れますので手を伸ばせば触れられそうで(触れちゃいけない)、そのせいか拝観するというより仏様のそばにいるという感じです。信心はないのですが少しだけよろっとそばで包まれたい感じ。 さらにならまちの寺院にも参拝しに行くつもりでいましたが、暑くてそれどころじゃなくて死んじゃたいへんなのでここで切り上げて帰って来てしまいました。
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