念願叶って塩竃の丹六園で銘菓「しほがま」を買ってきました。
「しほがま」はおみやげに買ってきてもイマイチ不人気ですが、それは落雁と混同しているからのようです。「しほがま」は落雁とは違います。断じて落雁じゃありません。 とってもおいしいです。控えめの甘さとしっとりとした食感と紫蘇の香りがなんともいえません。 1720年(享保5年)創業だそうで、約300年の老舗ということになります。「今も昔ながらの製法でやっております」とおっしゃっていました。現在は十一代目丹野六右衛門さん。それで丹六園なんですね。十一代目だと。300年だからねぇ。 店構えはまさしく老舗。趣きありすぎです。 外から覗くと店内には陶磁器やらお茶やら茶器やらがずらっと並んでいてとても銘菓の店とは思えません。店内に入ってもお目当てのしほがまは見当たらずうろうろどころかおろおろ。初めてでしたら間違った店に入っちゃったかと思うはず。どなたも同じらしく店の方でも心得たもので、すぐさま「しほがま」はこちらです、と教えてくれました。陶磁器を並べたほんのわずかな隙間に「しほがま」が遠慮がちに並んでいました。店内は陶磁器に対して「しほがま」は1割にも満たない勢力地図です。絶対的にしほがま劣勢。がんばれ「しほがま」! どうやら陶磁器は奥様の趣味が高じてこうなっちゃったらしいので店主と奥様の力関係を想像すれば致し方ありません。 ちなみに場所は塩竃神社近くです。なかなか行けません。行けませんし、入ったらなかなか出られません。巨大迷路か。塩竃の街は狭い道が入り組んでいていつも迷子。ナビ頼りになってしまい却っていつになっても道も覚えられません。 最近仙台から市街続きになって漁港の町の雰囲気よりベッドタウン化が顕著ですが、それでも港に近いあたりは昔の姿を残していて好きな街です。 丹六園
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