奈良の十輪院と元興寺。ともにならまちにある古刹です。
まずは十輪院へ。ならまちの昔ながらの家並みに紛れそうなたたずまいでこぢんまりと山門があり境内に入るとこれもまたこぢんまりとした国宝本堂が建っています。 この本堂は元々はその奥にある石仏龕(せきぶつがん 石窟みたいなもの)を拝むための礼堂(らいどう)だったそうで、神さまの方でいう本殿と拝殿との関係みたいなものかな。その石仏龕には地蔵菩薩を中心に釈迦如来、弥勒菩薩など多くの浮き彫りが施されていてそれだけで寺院の体裁を整えています。 尼僧の方がいろいろ説明してくれました。珍しくて不思議な寺院でした。 次に元興寺へ。国宝五重小塔を見たくて奈良まで足を延ばしたのですが、ここは五重小塔ばかりではなく本堂や禅室など見るべきものも多く戦火に巻き込まれなかったため天平時代の姿をあちこちにとどめているそうです。すごいなぁ、天平なんて昔すぎてなんだか実感わかないよ。 国宝五重小塔は模型みたいでかわいい塔でした。奈良時代の建立だそうで、瓦も柱も蟇股も奈良時代からのもの、こっちもすごいなぁ。 元興寺はかつては興福寺と並ぶ大寺でならまち一帯はすっぽり元興寺だったそうです。もう、何を見てもすごい元興寺でした。
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