2020年2月                

2/3 武漢の思い出
(雑記)

昔、湖北省の武漢に仕事に行ってたことがあります。
武漢の街へ行くつもりでいたら空港から街と反対方向へ走るので、おいおい、どこに行く気だ、と思ったらかなり上流の長江のほとりでした。ものすごい田舎でただただ広い沼地の一角に農家を借りてそこが現場事務所みたいになっていました。こんなきったねぇ南京虫でもいそうなところで寝泊まりするのはたまらんなぁと思ってたら私だけ人民解放軍の宿舎に泊まる手はずになってました。有事以外はあまり必要じゃないので軍のアルバイトで軍関係者じゃなくても泊まれるようになっているみたいです。きれいだけどいらっしゃいませもないしロビーに軍服着た連中がウロウロしてるしホテルほどには居心地いいとは言えません。

洞庭湖の北と南がそれぞれ湖北省、湖南省ってことで、とにかく沼だらけです。飛行機から見おろすとほぼ沼。沼の隙間に人が住んでたり畑にしたりしてる感じです。
長江に橋を架ける基礎工事の設備の立ち会い+教育の仕事だったので暇で暇で、平原みたいなところに椅子を出して一日ひなたぼっこしてました。内陸なので夕方になると寒いんだ、これが。
「日本人が来ている」と言って子供が遠くからオレを見物に来たことがあります。日本人はお嬢ちゃんとほぼ同じ顔だよ、珍しくはないよ。みかんと飴をあげたらしばらくして10人くらい仲間を連れてきたのにはびっくり。そんなにあげるほど手持ちはないよってお引き取り願いました。ごめんね。

いろいろ世話になった武漢の人たち、いまごろ苦境に陥ってるかね。早く収束して欲しいね。
それと、日本で拡散しないことを祈るばかり。