日曜日、アカヤシオ満開の備前楯山に登りましたが下山してもまだお昼前。このまま帰ってしまっては家族に山に行かずにどこにいってたのかと疑われそうなので久しぶりに松木沢に寄り道して散策してきました。 初めて松木沢に足を踏み入れた仲間は荒涼とした景観に驚いているようでした。 両岸の荒々しい岩稜は印象的です。尾根筋に登ると優しい景観が広がっているのですが見上げる斜面は険しい岩場と涸れ滝が連続して近寄りがたい景色です。 右手の尾根は大平山の末端でかつての銅山のスラグ(鉱滓)の堆積場になっています。尾根の上部から急なスラグの傾斜面が落ち込んでいて、その量は絶望的に膨大で、もうこうなると植林でどうこうなるもんじゃなくこの先何百年もこのままかもしれません。 でも、その先に見上げる大平山は気分の良さそうな笹原とダケカンバの疎林が拡がって登高欲をそそられますし対岸の中倉尾根は壮絶な岩場をまとって圧倒的な景観で迫っています。 松木村跡まで歩いて、カヤトの原でゆっくり昼食にしました。 300mほど先に小舎があって人の姿が見えるので行ってみました。「遊働楽舎みちくさ」と書かれた標識杭が立っていて、ちょっと寄ってみたらコーヒーをふるまっているというので遠慮なくいただきました。 足尾の緑化を担う「森びとプロジェクト」が運営している休憩舎でボランティアの方がお世話をしていていろいろお話を聞くことができます。ちょっと立ち寄るつもりが話が弾んですっかり長居をしてしまいました。 ついでに寄った松木沢、楽しい半日ワンデルングとなりました。 写真:中倉尾根、ジャンダルム、松木村跡 http://www.kimurass.co.jp/matsukizawa.htm
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