四阿山 あずまやさん 2354m
ゴンドラで一気に2000mの稜線へ
関東や信州の山のあちこちからその秀麗な姿を眺めることができる四阿山、一度は登りたいと思いながら今までなかなか機会がないままでしたが仲間を得てやっと登ることができました。
嬬恋スキー場のゴンドラが夏期運転中ということで労せず2000mからスタートとなりました。ところがこれがいけなかったようで頂上目前の2300mあたりでなんと高山病らしき異変が。やはり山は自分の足でゆっくりじっくり登るのが正道のようです。
体調もそんな具合でイマイチでしたが天候も時々青空が雲の隙間に見える程度で期待の展望も限られてしまいました。でも時々見下ろせる嬬恋の高原や真田とその先の上田の街並み、隣の根子岳の笹尾根など素晴らしい景観を目にすることができました。
四阿山頂上
頂上手前から根子岳を望む
【日程】 2017年7月30日 【山域】 上信 【天候】 曇り時々晴
【アクセス】 関越道渋川ICから少しだけ国道17号を走り、道の駅「こもち」の先で国道353号へ左折。道なりに走るうちにいつの間にか国道は145号になってさらにいつの間にか144号になってるという変幻自在(^_^;の国道です。とはいえ国道のナンバーが変わるだけで道はほぼ一本道です。
しかし嬬恋村役場の先で嬬恋スキー場への道に入ると高原野菜畑の中を走るので方向も混乱してすっかりナビのお世話になってしまいました。一部「つまごいパノラマライン」を走った記憶はありますが実際はどこをどう通ったのか判然としません。
目的地を嬬恋スキーリゾートに定めて高原の道を走りだいぶ標高も高くなったなと思う頃スキー場の大駐車場にたどり着きました。【駐車地】
スキー場駐車場。無料。
数百台は駐車できそうです。シーズンオフとあってどこへでも停め放題ですがみなさん端の方に行儀よく並べて駐車しています。【コース】
駐車場 = ゴンドラ駅−稜線−四阿山(往復)
実行程約3.5時間 初心者〜一般向き
【メモ】
ゴンドラで一気に2000mまで:
シラビソの尾根
嬬恋スキー場のゴンドラが夏期運転中ということでシニアチケットを買って一気に2000m。(^_^)
ゴンドラ頂上駅からは広い登山道が尾根を目指しています。しばらくはスキー場の脇を通るのですが道はスキーゲレンデとは樹林で隔たれていますので気分的にはすっかり森の道を歩いている感覚です。
主にシラビソが優勢の樹林で深山の雰囲気が濃い尾根が続きます。しかし深山らしいコケや地衣類に覆われた岩と針葉樹との取り合わせの樹林ではなく林床はびっしりとエチゴザサに埋め尽くされていますのでちょっと鬱陶しい感じは否めません。
ときたま小ピークで樹林が切れると眼下の展望が楽しめます。左手にはバラギ湖や嬬恋村の高原野菜畑が、右手には根子岳との鞍部の笹原が気持ちのよい景観を見せてくれます。しかしあまり好天とはいえない空模様で展望も近景のみに限られていました。
多少の登降はあっても全体なだらかな尾根でなかなか高度も上がりませんがやっと前衛峰と本峰の頂上が見えてくるとやや痩せ尾根となり傾斜もきつくなります。
なんとこのあたりで平衡感覚が怪しくなり、さらには生欠伸とおならが頻発して気分も悪くなって冷や汗が出てきてしまいました。高山病の症状かもしれません。しばらく休んでどうにか頂上までたどり着いたものの、こんな標高で高山病らしき症状になるとはいささか情けない気分です。
賑わう四阿山頂上:
登りついた山頂はあまり広くはない岩の重なる平坦地でたくさんのハイカーで賑わっていました。私たちとは逆の方角、すなわち鳥居峠から登ってきたハイカーも多いようで行き交う人たちを見ていると鳥居峠組と嬬恋スキー場組が半々程度のようです。あるいは根子岳から縦走してきた健脚のハイカーもいらっしゃったかも知れません。
空を覆うほどのたくさんのアキアカネの群れに迎えられて一足先に秋を感じながら昼食としました。ここまで稜線歩きの途中にはゆっくり休憩できる場所はないので昼食にするにはここしかありません。
尾根から見下ろすバラギ湖
頂上は灌木に囲まれていますので全方位の展望とは行きませんがそれでも浅間、籠の塔山方面や嬬恋方面の展望は楽しめます。
四阿山の花(クリックで拡大)
マルバノイチヤクソウ(?)
イワオトギリ
ミヤマコウゾリナ
ヤマハハコ【便利帳】 トイレ:スキーリゾート