【メモ】 |
しっとりしたブナ林:
八方台は観光バスが何台も駐車して満杯でした。どうやら学校登山と一緒になってしまったようです。
ガキどもの甲高い声を我慢しながら歩き始めるとすぐにブナの森に入ります。巨樹というほどではありませんが、火山の印象はこのあたりではまったくありません。
いくつかある小さな沼ではモリアオガエルの合唱がうるさいくらい。ガマズミやムラサキヤシオが満開で目を楽しませてくれます。相変わらずダラダラ登りでいつになったら頂上に着くやら不安になるようなラクチンな登路です。猪苗代方面から見るあの鋭角的な独立峰の印象とは大分違います。
やがて中ノ湯(休業中)を過ぎてさらにゆったり登り続けると左手に爆裂火口を見下ろすようになります。その先には檜原湖など裏磐梯が一望できます。
頂上まで花が続く:
一旦樹林のトラバースに入ってから灌木帯の緩斜面になれば弘法清水はすぐ先です。
大展望の平坦地に2つの小屋が建ち格好の休憩地点です。豊富な水がありますので充分に補給して、さあ、ここから一気に急登をこなして頂上へ。
ハクサンシャクナゲなどがみられます。が、なんといってもこの頂上一帯のミネザクラの見事さは印象的です。ほとんど純林と言っていいほど密生してちょうどそれが満開、見事なものでした。
一等三角点峰磐梯山:
岩屑の累々とした頂上は文字通りの360度大展望。安達太良、吾妻連峰が間近く、また飯豊の山々も印象的でした。さらに遠く越後の下田山塊まで見通せる遠望を楽しむことできました。眼下には北に裏磐梯の湖沼群、南に猪苗代湖が広がってなんとも広大な眺めでした。ただ多過ぎるほどのスキー場が醜い姿をさらしているのにはうんざりします。
独立峰だけあって風当たりが強く岩陰にいないと寒くてたまりません。直下はそのまま一気に沼の平まで落ち込んだ断崖ですから強風の日にはかなり危険かもしれません。
お花畑:
弘法清水まで戻ってからわずかに銅沼(あかぬま)方面に下りすぐ左に返すとお花畑の平坦地があります。エチゴキジムシロとイワハタザオの群落が満開でした。
そのまま登路に戻りあとはまたダラダラと八方台まで戻るだけ。野鳥や蛙の声を聞きながらのんびり歩くのもなかなかけっこうな気分です
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