【メモ】 |
結構人気らしい:
特徴ある石祠
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自分で最近まで全く知らない山であったため勝手に超マイナーな山かと思っていましたが駐車地にはすでに7~8台の車が駐車していました。
早くも下山してきたグループが帰り支度をしていたので私たちにとって未知の山の情報を仕入れるためちょっとお話を。地元の山をこよなく愛しているらしい魚沼マダムグループでした。「ここから3分だよぉ」とのことでした。まるっきり地元どころか庭先と言っていいくらいじゃないか。(^_^;
魚沼マダムたちのおすすめは見上げる鳴倉山までの馬蹄縦走ですが時間的にも体力的にも全くもって無理なのでせめて往復だけじゃなく葎沢口(むぐらざわぐち)までの小回り周回としました。
駐車地からすぐ近くに宝泉寺が見えます。1746年建立の古刹です。その左手が登山口(宝泉寺口)です。ここからほぼ登り一方の登山道が頂上まで続きます。特に急峻と言うこともなくよく整備された歩きやすい登山道です。
登山道の傍らには特徴ある石祠が見られます。石造りの祠の中に青銅の仏像が納められています。中には紛失したらしい空っぽの祠もありますが、番を示す文字が掘られているのは道案内と共にすべての仏像を参拝する風習でもあったのでしょうか。ちなみにその昔には南側の山麓から山越えの参拝道が通じていて道沿いには三十三番観音が祀られていたとのことで、たぶんそれがこの石祠ではないでしょうか。
ブナの目立つ尾根筋にはイワカガミなどがたくさん生育していますが花はとっくに終わっています。 |
小出を見下ろす 遠く佐渡まで届く展望(中央奥)
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展望尾根:
この登山道ではなんと言っても展望が楽しみです。登るほどに背後の景色が広がり、小出の市街を見下ろすとともに、米山、刈羽黒姫山など頸城の名山が一望できるようになります。なんと遠く佐渡や妙高まで届く眺望です。
尾根通しの登山道はよく踏まれていて危険箇所もほとんどありません。急登の箇所も少なく時々現れる固定ロープもお飾り程度です。
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大力山頂上:
大力山頂上東屋
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登り着いた頂上は平坦な小広場でしっかりした東屋が建っています。木陰もない頂上ですから休憩にはありがたい東屋です。
頂上からの展望は抜群です。なんといっても八海山、中ノ岳、越後駒ヶ岳が圧倒的な存在感でのしかかるように聳えている姿は圧巻です。
じつはこの頂上山名板のある地点は最高点ではなく最高点はこの先300mほどのところで標高点となっています。(504m)
展望のよいこちらに東屋を建てて山名板を取り付けたようです。最高点付近は樹木に覆われていますのでこの東屋で展望を楽しみながら休憩とするのがいいようです。 |
頂上より八海山
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頂上尾根を歩く(撮影あまな氏) |
城跡をつないで下山:
シシウド(葎沢口付近) |
頂上から最高点を経て下山にかかります。下った先で尾根が左右に分岐し、左が黒禿の頭方面、右が城山(板木城跡)方面です。小回り周回するつもりですから城山方面へ。ぐんぐん下った先で平坦尾根になるかと思っていたら実際は登降を繰り返すようになりけっこう消耗します。
途中刈り払い作業の2人に会いました。草刈り機で登山道に覆い被さる笹や小枝を伐採していました。こうした登山道のメンテナンスのおかげで藪に埋もれることもなく私たちが楽しめるわけです。感謝、感謝。
空堀が現れると程なく湯谷城跡、さらに尾根を進むと雷土(いかづち)城跡、共に好展望のピークです。もう少し進めば城山(板木城跡)ですがそちらから下山すると小回り周回どころか戻るのに難儀してしまいそうなので湯谷城跡まで戻って北に延びる尾根から下山しました。快適に飛ばしてあっという間に葎沢口に下り立ち、あとは舗装道を駐車地まで戻りました。 |
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