大小山やまゆり学園コース周回
強風の警告をしていた天気予報通りのすごい風の中、大小山の大沼田側の小回りコースを歩いてきました
大小山の西の大沼田側からのコースとしては大坊山から尾根通しに登るコースが最も良く歩かれています。あるいはそのコースに越床峠から合流したり、あるいはこれはもっぱら下山に使われていますが鷹巣地内と縦走路を結ぶコースもあります。また南の尾根にやまゆり学園脇から取り付くコースもなだらかで登りやすく最近は人気で良く歩かれているようです。
そこで、大小山の大沼田側周回コースとしてやまゆり学園から入山し南尾根を通って大小山に達し、大小山西尾根途中より鷹巣に下山する小回りコースを歩いてみました。終始関東平野の展望を楽しみながら歩くことができ、また行程も長くはないのであまり山慣れていない初心者ハイカーにもオススメです。
なお、大沼田側には富田側のような駐車場もなく、また道が狭く路肩に駐車することもできません。仕方なく大坊山駐車場を利用して大坊山・大小山縦走をするハイカーが多いようですが、帰路も考えるとちょとロングコースとなります。ところが、最近、やまゆり学園の手前道路脇に有料の駐車場を見つけました。100円を貯金箱に入れれば駐車できます。これなら小回り周回ができます。
【日程】 2007年1月7日
2010年12月23日【山域】 安蘇 【天候】 晴れ
【アクセス】 足利東部の旧50号、八椚地内あるいは鵤木地内あたりから北側に大坊山の特徴ある姿を見上げることができます。その右裾を目指して北に折れれば登山口です。あしかがの森足利病院の案内標識がいくつかありますのでそれが目印になります。足利病院へ向かう道路の途中にやまゆり学園の案内標識がありますので右折し、せまい道路の右側に石塔群がありそれをやり過ごすと左側に小さな駐車場。(追記:駐車場は廃止となりました。) 【駐車地】 2台。
100円を貯金箱に入れます。
(追記:この駐車場は廃止となりました。近くの駐車場としては大坊山登山口の大山祇神社駐車場があります。本ページの周回コースとするには越床峠登山口付近の路肩に邪魔にならないように駐車するしかありません。)【コース】 駐車場 − やまゆり学園 − やまゆり学園分岐ピーク − 大小山 − 鷹巣分岐ピーク − 鷹巣 − 駐車場
約1.5時間 初心者向き
横殴りの雪にけぶる大小山 大小山西尾根はいくつも岩場を乗り越す
しぶとい枯葉が特徴的なヤマコウバシ
【メモ】 こんなところに有料駐車場:
大小山登山は富田側からがなんと言っても便利です。駅から近い、駐車場やコース整備が行き届いている、いくつものコース設定があり案内板も多い、等々至れり尽くせりです。それに比べ、大沼田側はいろいろと不便が多くとりわけ駐車場には苦労します。しっかりした駐車場といえば大坊山登山口を利用するしかなく、大坊山・大小山縦走しか選択肢がなくなります。
ところが最近小さな有料駐車場を見つけました。(上記地図) 有料といっても100円を備え付けの貯金箱に入れればいいようです。この駐車場を利用すればやまゆり学園コースを利用して周回コースを歩くことが可能となります。
緩やかな展望コース:
やまゆり学園の取り付け道路には関係者以外立ち入り禁止の立て札がありますが、ハイキングには差し支えないようです。
やまゆり学園脇から山道が始まります。所々露岩もありますが緩やかな展望尾根で稜線に登るには初心者にももっとも優しいコースかも知れません。右側に関東平野と秩父の山々を眺め、左手に大小山の西尾根を見上げながら露岩と赤松の緩やかな尾根を歩く気分はなかなかいいものです。途中いくつか展望地もありますので広大な眺めを楽しみながらのんびり歩くのがこの尾根にはふさわしいかもしれません。
登り着いた尾根はこのやまゆり学園の尾根と南走する滝コース、国道コースとの分岐点となっていて広大な展望が広がっています。関東平野、都心のビル群、筑波、秩父、奥武蔵、さらに大山や富士山、八ヶ岳、浅間山など一望です。
また、北側にはこれから登る大小山が高く鋭く聳えていて、頂上で憩うハイカーの姿も見えます。
鷹巣山、妙義山と大展望の尾根が続く:
ここからは露岩の尾根のアップダウンが続きます。ここは固い秩父古成層の褶曲が顕著な岩質で縦や斜めに割れた岩角が靴底に良く食いつきます。滑りにくい反面引っかかって転倒する危険もありますので注意が必要です。
眼下の渡良瀬川 そして関東平野の向こうに都心ビル群
一旦下って天狗岩(大小の字)下部への道を分け、登り着いたピークが鷹巣山(天狗岩の頭)です。ここには大小山の標識がありますが、大小山はこの山群の総称で一ピークとして大小山という山名はありません。鷹巣山もしくは天狗岩の頭と呼びたいものです。ちなみに、1/25000地形図では妙義山(最高峰、三角点峰)に大小山と記されています。
さらに一旦下って妙義山の登りが始まります。ここの鞍部は降雪後にはしばらく雪が残ります。
露岩の急登しばしで妙義山頂上。すさまじい風でした。晴れれば日光、足尾、赤城、安蘇山塊の大展望が待っているはずですが、季節風のせいで山々は雪雲の中でした。登り着いたときには桐生の山までかろうじて見えていましたが、そのうち白くなり、やがて仙人ヶ岳、赤雪山が雪雲に包まれ、ついには深高山さらに行道山まで白い雪の中となってしまいました。これはそのうちこっちにやってくるぞ、と早々に下山の支度を調えて西の尾根をたどりましたが、次のピークに達したときにはついに横殴りの猛烈な雪となりました。振り返る大小山はすっかり雪にけぶっていました。これはこれできれいな姿ですからしばらく眺めていましたが、寒くてとてもいられず、そのピークから直接鷹巣へ下山する道を駆け下りました。
この尾根一帯はすでに雑木林に手を入れることもないので徐々に広葉常緑樹林に遷移しています。シラカシ、ヒサカキが優勢です。また特徴的な枯葉を付けるヤマコウバシが多く、目を楽しませてくれます。
鷹巣への道:
直接鷹巣へ下山する道はかつてはほとんど歩かれることもなく上半は踏み跡も薄かったのですが、最近は歩く人も多くなり、標識もできてショートカットに便利なルートとなってきました。
ピーク直下は急峻な下りですが最近は道も固まって以前ほど滑りやすいことはありません。
途中小さなピークから稜線を振り返ると意外に大小山も大きな山群であることを実感します。
ぐんぐん下ってちょっと荒れた藪の中をくぐるとひょっこり里に降り着きます。駐車場のある道路は飛び出した道の南側になります。
【便利帳】 トイレ:なし 【収穫】(^_^; 2007-1-7 21片 80g
2010-12-23 11片 30g
2011-1-15 4片 90g