【メモ】 |
2004-9-11
床丹:
中標津空港から尾岱沼を経由して床丹へ。このシーサイドウェイは左に北方領土、右に原野と湿地を眺め、遙か北の地に来たなぁという感慨を抱かせるに充分です。
いきなり今回の目的地、床丹。あこがれていた割にはいともあっけなくたどり着いてしまって、感動する準備もできていないままあの風景の中に立ってしまいました。、あ、あ、もっと感動しなければ!(^^;
小さな砂州で海と隔てられた川とも沼ともつかぬ湿地の中にぽつんと小さな小屋が建って、たしかにあの風景でした。
観光とも縁のない最果ての海岸に立つとひしひしと旅の気分に包まれます。
風蓮湖:
原野をゆったり流れる西丸別川
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床丹から風蓮湖まで、やはり原野と湿地の景観が続きます。茨散沼(ばらさんとう)から流れてくる西丸別川の景観が印象的でした。
国道から左に折れると野付半島と双子のような走古丹の半島です。最果ての感じはあまりありません。というのは、観光客こそいませんが釣り人でけっこう賑わっていました。
見るべき観光ポイントこそありませんが、尾岱沼、床丹と続く原野と湿地と海なのか沼なのか川なのか判然としない景色がここにもあります。
春国岱 しゅんくにたい:
春国岱は床丹とならんで今回どうしても行きたかった場所で、ぜひとも赤く色づいたアッケシソウをカメラに収めないと。
走古丹とともに風蓮湖を形作っているのが春国岱です。砂嘴が両側からせり出してあとわずかでつながるのになぁ、という感じの地形で、走古丹側がしっかりした陸地で人家もあるのに対し、こちら側春国岱は海とも湿地とも判然としないあやふやな地形で、まったく自然の領域です。樹林などもありますが概ね塩性湿地が優勢で、じつに優しい景観です。
春国岱
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早回りということで、あまりゆっくりはしていられないのですが、一応足に自信のハイカーくずれ、湿地の中程まで歩いてみました。
その前にまず道の駅「スワン44ねむろ」へ寄って腹ごしらえ。ここには単眼鏡なども設置してあって鳥見ができます。
道の駅から国道をわずか走ると春国岱原生野鳥公園ネイチャーセンター。ここでパンフレットをいただいて係の方に道順などを教えていただきました。(とっても親切な係員です。お嫁さんにいいなと思ったけれどうちには息子いないんだっけ。(^^;
)
橋を渡って駐車場から歩き始めましたが、あるサイトに蚊がすごいという記事があった通りすさまじい蚊の攻撃に曝されました。ちょっと見慣れぬ蚊で、カメラを構えてほんの数秒立ち止まるだけでワ〜ンと集まってきます。それどころか歩いていても平気でかぶりついてくる図々しいヤツらです。結局つごう6カ所刺されて、今も痒いったらない。
目的のアッケシソウはそれほど大きな群落もなく、やっと色づき始めたところでした。ネイチャーセンターの係の方の話ではやはり能取湖がすごいようです。それでも、以前、野付で見たよりは大きい群落で目的の写真はまあまあ形にはなりました。またこれもアッケシソウと同じく塩性湿地の植物であるウラギクに逢えて、こちらも収穫でした。ともに絶滅危惧植物だそうです。
北太平洋シーサイドライン:
道路地図に北太平洋シーサイドラインなどと書いてあるのでどんなところか走ってみようと適当な所で国道を離れましたが、そのうち舗装も切れてあたりは馬の放牧場。柵もいいかげんなのに馬は放し飼い、頼むからこっち来るなよな。そんな道をかまわず走ると眼前にいきなり太平洋、これは劇的でした。
海岸に沿って走る道路は北太平洋シーサイドラインなどという陳腐な名前から想像する以上の素晴らしさで、これは拾いものでした。断崖の海岸線を左に、原野と湿地を右に見て快適なドライブコースです。
霧多布、厚岸:
霧多布岬、霧多布湿原と回るうちに薄暗くなってしまい、厚岸で宿泊。駅前の旅館が料理で人気だそうで、確かに花咲ガニや新鮮サンマに加えて牡蠣、牡蠣、牡蠣の牡蠣責め。とても食いきれないで、今になってあのカニ足1本残したのが悔やまれます。(^^; 花咲ガニはカニではなくヤドカリだそうで、ハサミ2本足6本計8本、カニの10本に比べなんだか2本損した気分ですね。(^^;
釧路湿原:
とうとうと流れる釧路川
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細岡展望台より釧路湿原 遠く阿寒の山々
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釧路手前から一旦国道を離れて遠矢に出て、そこから岩保木山を目指しました。山の上から釧路湿原を眺めよういう寸法です。ところが近くまで行きながら入り口をやり過ごしてしまい(あとから考えればあれが登山道分岐だったのか。)、あとはやけくそに林道を走っていたら突然細岡展望台の標識に出くわしました。まあ、ここからでもいいか。山の上から見る釧路湿原は素晴らしく、有名どころの嫌いな山とんぼとしては釧路湿原ごときに感動してはちょっと悔しい気分です。湿原越しに阿寒の山々が大きく広がって、さらに右に遠くカムイヌプリや西別岳など摩周湖あたりの山も見通せます。
ここは観光バスもやって来る所ですが、最小限の施設にとどめていて好感が持てます。
塘路湖、コッタロ湿原、シラルトロ湖:
コッタロ湿原
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釧路湿原は釧路川に沿って延々と北に延びています。まずは塘路湖を右に見て、そこから国道を離れ左に湿原の中のガタガタ道を走るとコッタロ湿原、道の反対側の小山が展望台となっていますが、歩き慣れない観光客にはきっと一汗かかせる登りです。展望台からの眺めは一級で阿寒の山が手に取るようです。足下の湿原からタンチョウの鳴き声が聞こえました。
塘路湖まで戻り国道をわずか走って一山越えるとキラキラ輝くシラルトロ湖。底抜けに明るい湖です。
これらの一帯はあまり俗っぽく観光化されることなく自然がほどよく維持されている印象です。
ここで今回の湿原巡りもおしまいで、あとは標茶、虹別とたどって中標津まで、牧草地帯の中を軽快に走るのみ。国道なのにエゾシカが出てきて急ブレーキ、というおまけ付きで空港に戻りました。
2009-10-23
一日目
標茶中学校は隠れた紅葉名所らしくコンビニで場所を訪ねたときに聞いたらけっこう道案内を請う人が多いということでした。
学校前の街路樹が鮮やかに色づいていました。1週間早ければもっと盛りだったかも知れませんがそれでも見応え充分です。歩道には散った落ち葉が積もっていました。
二日目
奥行臼駅逓所は奥行の旧道沿いにひっそり建っていました。そもそも駅逓所というものさえどんなか知りませんでしたので説明員の方の話は興味津々でした。ちょっと建物が傷んできていますのでなんとか修復してこの歴史遺産を末永く守って欲しいと思います。
茨散沼は国道脇の案内板に従って狭いダートに入りしばらく走った荒地の奥にひっそりと水をたたえていました。めったに人も来ないようで湖畔に一人分の足跡があるばかりでした。水辺まで草木が生い茂って静かなたたずまいです。
三日目
裏摩周へ。カラマツがきれいでした。
写真はこちら(ちょっと重いかも)
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