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  烏帽子岳  えぼしだけ 1182m

アカヤシオをまとった岩峰からは大パノラマが

春の西上州はどの山も岩にアカヤシオをまとって艶やかです。
南牧村大仁田の奥に鋭く聳える烏帽子岳もそんな岩峰の一つです。
【日程】 2009年4月26日
【山域】 西上州
【天候】
【地形図】 1/2500十石峠
【アクセス】 下仁田から南牧村方向へ。村の中心で左折して大仁田方向へ。大仁田を過ぎると御荷鉾スーパー林道に突き当たります。左折すると前方に大仁田ダムが見え、駐車場、トイレがあります。
さらに林道を進むと登山口駐車場。
【駐車地】 登山口手前に駐車場。十数台駐車可。
【コース】 駐車地 − 登山口 − シボッ沢 − 郡界尾根 − マル − コル − 烏帽子岳 − コル − シボッ沢 − 登山口
約4時間 一般向き

                   アカヤシオ

        烏帽子岳から見るマル

              芽吹き 倒木から新しい命

【メモ】 本降りの雨から晴れ上がる:
シボッ沢の新緑
 
上信越道を走っているうちに本降りになり先行きが案じられましたが天気予報を信じて南牧村を目指してまっしぐら。走るうちに雲も切れて大仁田ダムでトイレ休憩する頃には青空ものぞいてきました。
緑がまぶしいくらいですが、季節の移ろいが早い年なのでアカヤシオの咲くはずの稜線もすでに新緑になっています。
大仁田ダムからさらに林道を進むと左手に駐車広場がありここがスタート点となります。

新緑のシボッ沢:
駐車広場からわずかに進むとシボッ沢登山口です。シボッ沢はさほど水量もなく、沢沿いを歩きますが足を濡らすことはありません。比較的急な登りですがよく踏まれた道ですから効率よく高度を上げていくことが出来ます。
すぐに右に道跡が分かれますが廃道となった黒川峠への道で、いずれ踏み跡も消えるはずです。
きれいな緑のシャワーを楽しみながらひたすら登るとさらに急傾斜となり最後の電光登りで郡界尾根にひょいと飛び出します。尾根上にははっきり道が付いていますが右に行く道にも興味がわきますがどこまで続いているのかよくわかりません。

マルから烏帽子岳:
烏帽子岳へは左に向かいます。すぐに急登となりますがこのあたりはアカヤシオの群落で歓声をあげているうちにマルに登り着きます。
マル下降から見る烏帽子岳
 
マルはアカヤシオに包まれた細長いピークです。展望は得られませんが枝の間から目指す烏帽子岳を見おろすことが出来ます。
マルとはまた不思議な山名ですがその由来を知りたいものです。
尾根道はそのまま進むと天狗岩方面へ続いています。目指す烏帽子岳へは左に折れてコルまで一気に下降します。この急下降の道もアカヤシオが咲き乱れています。向かいにはアカヤシオを配した岩峰の烏帽子岳が対峙していますが、山というより岩塔という感じです。
途中右に踏み跡が分かれますが天狗岩方向への巻き道のようです。
コルからは木の根やロープを頼りに頭上の烏帽子岳を目指します。振り返るとマルの斜面にはアカヤシオが咲き乱れて素晴らしい景観です。
最後に左手の岩棚を回り込んで烏帽子岳頂上に飛び出します。絶景。鋭いピーク上ですからまるで天空にいる感覚です。
西上州の山々が一望です。見おろす隣の三ツ岩岳や大津はすでにアカヤシオも終盤でもう新緑になっています。
緑岩、大岩の奇峰、荒船山(経塚山)、兜岩山、立岩、毛無岩、鹿岳、四ッ又岳など西上州の主だった山は全て視野の中です。また浅間山、妙義山、榛名山、赤城山、草津の山々、白砂山、谷川岳、上州武尊山など上州をとりまく山々も一望です。
頂上からの西上州の眺め
 
眼下には新緑の中に大仁田の集落が箱庭のように見おろせます。西上州全体が淡い緑の中。
頂上は狭く小さな石祠と山名板があり周囲にはアカヤシオが咲き乱れています。ここで昼食としました。

下山はコルからシボッ沢:
下山はコルまで下って、右に下る滑りやすい道をとりました。急坂なのでロープが張ってありますが粘土質の道で注意が要ります。
あっという間にシボッ沢へ達し、跡は新緑と春の花々を楽しみながら登山口に戻りました。
【便利帳】 トイレ:大仁田ダム
【収穫】(^_^; 56片 150g 
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