二股山 569.6m
コースはほとんど退屈な植林地ですが双耳峰間は一変して急峻な岩の登降
鹿沼周辺の平地から一目でそれと分かる特徴ある双耳峰・二股山。その名の通りの姿です。
北峰にNHKのアンテナがあるためその保守用の登山道をたどれば退屈な道ですが簡単に登れます。しかし、北峰から南峰へは急峻な岩場の通過となり、一転して緊張する道となります。
またこの頂上付近はヒカゲツツジの大群落があり、花期に訪れたいものです。
【日程】 2007年1月28日 【山域】 安蘇 【天候】 晴 【地形図】 1/25000鹿沼
【アクセス】 鹿沼から古峰ヶ原街道(県道14)を西へ。上日向で右折する古峰ヶ原方向を見送り、上久我、石裂方向へ直進。
加蘇中学の先しばらくすると登山口を示す標識があり、ここを右折して林道に入ります。林道奥は2007年1月現在伐採作業中で最奥までは車で行けません。やむなく路肩を探して駐車しましたが、むしろ林道に進入せずに入口付近に駐車した方がよかったかもしれません。林道は歩いてもたいした距離ではありません。
また、今回下山地に車をデポしました。加園の交差点を北に折れて下沢に駐車しました。二股山を見上げて下りるのはここだ、と分かるような場所です。旧道らしき路に入り込むと延命地蔵がありますのでその付近の路肩に駐車します。【駐車地】
登山側 林道路肩 下山側 旧道の道路脇【コース】 林道 − NHKアンテナ保守登山道 − 北峰 − キレット − 南峰 − 展望地 − 南峰 − キレット − 下沢
約3時間 一般向き
北峰頂上石祠
【メモ】 植林地の登り:
林道は伐採作業中のため途中で通行止めとなっていました。
南峰の登路
山道となってもずっと植林地の中であまり見るべきポイントもなく、ジグザグを切って効率よく高度を上げていきます。
ここの植林地はよく手入れされていますが、最近は間伐材を運び出すことをせず切りっぱなしのまま乱雑に遺棄してあるので全体荒れた感じがします。
やがて稜線に出て右に折れるとNHKのアンテナの建物があり、ほんのわずかで北峰頂上。
東に展望:
頂上には石祠があり、東、南、西3方は断崖です。東側に開けていて深岩、古賀志山などが見えます。本来は平野部や筑波山方面なども見えるはずですが、あまりに穏やかな天気のせいで霞がかかって遠望はききませんでした。
南側に険しい下降と登り返しを経て南峰が間近に見えます。
キレットと呼ばれているようですが(コース経路では一応キレットと記しました。)底が小広くちょっとキレットと呼ぶのは違和感があります。
岩場の下降と登り返し:
石祠の左手からいきなり岩の急下降が始まります。ルートに戸惑うことはありませんが一応注意は必要な下降です。
下りついた底は薄暗く、見上げる南峰へは急な登りが立ちはだかっています。しかし、見上げた雰囲気と違い、こちらは木の根頼りで先ほどの下降よりは簡単です。しかし雪が降るとなかなか解けず難儀する場所です。
この登りもあっという間で、待望の南峰頂上。三角点と石祠がやや離れてあります。石祠の背後にヒカゲツツジが屏風のように覆い被さっています。地に這うように生育するヒカゲツツジとしてはこれは巨木と言っていいかもしれません。これほどのものはあまり見られません。
かつてはこの南峰は展望峰でしたが今は周囲を樹木が被ってあまり展望は得られなくなってしまいました。
南峰石祠 背後はヒカゲツツジ
展望地からは南西を望むことができます:
南峰から100mほど下っていくと展望地に出ます。ここを外すと二股山は植林地内を歩いただけで終わってしまいますからこの展望地までぜひとも足を延ばしたいものです。
前方に三峰山や谷倉山が見え、右手にはやや木の間越になりますが安蘇山塊や足尾方面も遠望できます。
さらに遠く関東平野の展望も広がっているはずですが、あいにく靄がかかって遮られました。
下山は植林地の中の急な下降:
先ほどの底まで戻り、東に踏み跡も怪しい植林地の中を一気に下ります。かなりの急下降です。見上げると北峰も南峰もすさまじい岩峰だと言うことが分かります。
頂上直下まで植林され、また頂稜部も灌木に被われているためあまり高度感はありませんでしたが、木々がなかったら怖い山として人気を集めていたかも知れません。
その岩にヒカゲツツジがたくさんしがみつくようにして生育しています。
いつまでたってもはっきりした道形は現れず、倒木(間伐材)がゴロゴロ折り重なっている上に沢状の底を進むので歩きにくいことこの上なく、おまけに植林地で見るべきものもなくちょっとこれを下山路にとったことを後悔しました。
やっと道らしくなると沢に下りて珍しい石積みの堰堤が現れます。コースが乱れますが、堰堤を越えるように左岸を下って、ゴミだらけの中を通過すると人家の脇に出ました。
正直、このコースはオススメできません。
柚をいただく:
柚の大木と格闘(^_^;
予想通り車のデポ地にドンピシャ。(^_^)
道脇には延命地蔵の小屋掛けがありました。のどかな山麓風景です。大きな柚の木に薄オレンジ色に色付いた実がたわわに実っていました。ちょうど持ち主の奥様がいらっしゃって、好きなだけ持って行って、と嬉しいお言葉。
童心に帰り竿竹を振り回して柚の実を叩き落としてたくさん頂いてきました。
この奥様の話では我々の下った沢の左岸側の尾根に道があるそうです。こちらの方が歩きやすいらしいです。
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野菜直売所はメチャ安です。裏手にはカタクリ山。【収穫】(^_^; 63片 450g