目次
行道山442m 大岩山417m 両崖山251m赤松の展望尾根
2000-1-4
足利市のほぼ真ん中を背骨のように連なる小さな山並みは冬場の展望ハイクにもってこいの人気コースです。 奇観の名草巨石群に始まり浄因寺、最勝寺(大岩毘沙門天)の古刹を経て足利城址両崖山に至り、さらに 古墳群の織姫山まで、全山縦走すれば充実したロングコースとなりますが、体力に合わせてそれぞれコースを 選んで歩けばどなたにも展望散策が楽しめます。 冬晴れの一日、近所の行道山、大岩山、両崖山をうろうろしてきました。
改めて歩いてみると、浄因寺のたたずまい、きれいな雑木林、安蘇・足尾山塊や上州の山々の展望、関東平野 の広大な展望、岩稜に赤松を配した明るい稜線、となかなかの魅力でした。 ガキの頃からなじんできた近所の山の魅力再発見と言うところです。
はじめは行道山から大岩山往復だけのつもりでしたが、ついでに行道峠がどんなになっているか見てみようと そちらにも足を延ばしてみました。
それでおしまいのつもりで一旦帰ったのですが、夕方、またこんどは逆に織姫山から両崖山往復して、結局、 中抜き縦走になってしまいました。

2002-9-23
低山歩きには快適とはいえない時期ですが、ゴミ拾いがてらぶらっと一巡りしました。

2005-9-18
解像度の低い古い写真を更新しようと剣が峰まで。暑いのなんの。低山歩きにはまだ2ヶ月早すぎました。

2014-11-30(こちら)
色づく浄因寺。

雑木林の道
2000-1-4

     寝釈迦(2005-9-18)

      清心亭(2005-9-18)

【日程】 2000年1月4日
2002年9月23日
2003年12月22日
2004年12月26日
2005年9月18日
2006年1月3日
2007年12月23日
2014年11月30日(こちら)
【山域】 安蘇(足利)
【天候】 快晴
【地図】 1/25000足利北部
【アクセス】 足利市月谷町を抜けて谷間いを走ると浄因寺下まで車道が通じています。足利市内から要所に標識があります。
【駐車地】 月谷町最奥と浄因寺階段下と2カ所
ともに20台程度駐車可
【コース】 [行道山]
 行道山浄因寺 − 仏法僧峠 − 石尊山見晴らし− 大岩山(剣が峰)− 仏法僧峠 − 行道峠
 − 浄因寺
[両崖山]
 織姫山 − 両崖山(往復)
(一般向き)

【メモ】 静かな行道山浄因寺:
シャガの群落の中の狭い石段を登り詰めてたたずまいの良い山門をくぐると日溜まりの中に静かな浄因寺の小広い境内があります。正月も4日ということで初詣客も見あたらずひっそりとしていました。
右手から境内の裏に登るとヤブツバキや竹林に覆われた静かな道となります。向かいに清心亭と呼ばれる茶室が眺められ周囲の岩壁に溶け込んで絶好の撮影ポイントとなっています。

かわいい寝釈迦:
枝尾根に出て左手の小高い岩に登るとたくさんの石仏群に守られるように寝釈迦があります。袈裟丸山の寝釈迦を見た目にはまるでミニチュアのようなかわいいお釈迦様です。わずか5,60cmほどのお姿です。
ここからは安蘇の東半分の山々が眺められます。うねうねと連なる山群の中にひときわ高い大鳥屋山と岳の山が立派です。目の下には来るときに通ってきた月谷の里が見下ろせます。

石尊山展望台:
気分の良い雑木林の枝尾根を登ると主稜線に出て、ここが仏法僧峠。左にとってわずか登ると石尊見晴らし台。絶好の展望台です。寝釈迦から見えた安蘇東北部はここからは木々に邪魔されてしまいますが、寝釈迦では見えなかった日光山群から足尾、安蘇西半、赤城、草津、榛名、と手に取るようでした。東の目の下には我が家がちんまり見えました。(^^)
最近はこのピークを石尊山としているガイドブックがありますが、正しくは石尊見晴らし台です。向かいの石尊山を展望するピークというわけです。(たぶん)
ちなみに、これは知られていますが、行道山は本来浄因寺の山号です。転じてこの一帯の山の呼び方になったと言うことです。

剣が峰も絶好の展望台:
南にわずか稜線をたどると大岩山(剣が峰)です。上州方面と秩父方面の大展望が広がります。遠く八ヶ岳も望まれました。とりわけ上州を一人で形作っているかのような赤城の優美な裾が印象的でした。前橋の群馬県庁まで認識できました。
毘沙門天まで車で来てここまで登ってくる参拝客もいるようで、なかなかのにぎわいでした。
(2005-9-19注:最近は周囲の木々が育ってしまい冬枯れの時期に木の間越しの展望が得られる程度となっています。)

行道峠:
大岩山からとって返し、仏法僧峠からさらに北に細々と続く稜線の道をたどってみました。この先にはかつて往来のあった行道峠があります。(あるはず(^^; )
はじめは落ち葉の積もった良く踏まれた道ですが、ピークを越えると一気に逆落とし、なるほどこれが麓からみた台形の右辺の斜面なのだな、と納得です。落ち葉に埋もれた急斜面は立木を抱えながらずり落ちる感じで進むほかありません。
やっとこさ傾斜が緩くなるとこんどはアズマネザサの茂み。ただしかつて良く踏まれていたせいか、道型だけははっきりついていてアズマネザサも道を隠すまでにははびこっていません。(このまま刈り払いがされずに5年もすれば藪となるでしょう。)
そんな茂みの中、行道峠と思われる道形が左右から鞍部を越えていました。すっかりアズマネザサに覆われとても歩ける状態ではありません。かつて月谷村と松田村を結んだこの峠もすっかり消えたと言っていいかもしれません。
峠跡からわずかに登ったピークから右に下ると防火漕と初めてみるブリキ標識がありました。標識の方向に下るとすぐに道は消え小沢を歩くことになりました。ままよとかまわず下って廃棄された林道に出て、やがて名草からのハイキングコースを合わせあとは駐車場までわずかです。(正解は稜線をさらに進み、名草からのハイキングコースに出るべきでした。)

仕上げに両崖山:
一旦家に帰ったものの、暇で退屈なので今度は織姫山へ。
ここは公園となっているので散歩に来た人、ランニングの人、縦走してきたハイカー、ほぼ同じくらいです。
展望台を過ぎると山道となって、松を配した気分の良い岩場岩場で展望を楽しみながら簡単に足利城址の両崖山へ。北限に近いタブの自生地で天然記念物となっています。ヤブツバキやシャガも多く春はなかなかにぎやかです。
行道山で会った若者がちょうど縦走してきてまたばったり会いました。

2002-9-23
半野生化した秋海棠が花盛り
あまり低山歩きには快適とはいえない時期ですが、ゴミ拾いがてらぶらっと一巡りしました。
参道の杉木立の中に半ば野生化した秋海棠がぱっと鮮やかに群れ咲いていました。
あまり低山歩きはしない時期が開花期なのでお目にかかったことのなかったイワギボウシに会うことができたのは収穫でした。

シュウカイドウ

イワギボウシ

2004-12-26
ヤブツバキ満開
好天に誘われて石尊見晴らしまで軽く足慣らしに出かけました。浄因寺周辺のヤブツバキが早々と満開。今年の花付きはすこぶる見事です。
いつもながら頂上からの安蘇山塊の見晴らしは抜群です。また南東方面には近景に大小山や三毳山、その先に渡良瀬遊水池、さらに遠く筑波がくっきりと見えました。双眼鏡を覗くと浅間や八ヶ岳、関東平野の先に東京のビル群さえ見えました。
最近灌木が繁って八ヶ岳、秩父方向がやや木立に邪魔されるのが残念です。

2005-9-18

   石尊見晴らし東屋 いつの間にかこんなの建ってた

      剣が峰 かつての展望峰も樹木に囲まれて

2014-11-30
境内を鮮やかに染めるモミジと銀杏:
行道山浄因寺が一年のうちでもっとも華やぐ季節です。
足の不自由な人のためにモノレールが設置されていました。歩くのが億劫なだけの人も乗ってますけどね。(^_^; これで参道の石段を上らなくとも境内に行けますからどなたでも参拝が楽になります。山門もくぐらずに参拝って。
浄因寺境内 鐘撞き堂と清心亭


     モノレールで歩かずに境内まで(^_^;

   参道石段 秋の風情

   境内にはカエデが至る所に
【寄り道】 足利市街には見所が多く足利氏ゆかりのばんな寺や最古の学校足利学校栗田美術館別館市立足利美術館など織姫山から歩いて訪ねることができます。

行道山の谷とは山一つ隔てますが、ココファームのワインは絶品です。車なら行道山駐車場から10分、ハイカーなら歩いても行ける距離です。東隣の谷に回り込むようにたどるとブドウ畑が見えるはず。お料理もおいしいですから、テラスに座ってグラスを傾ければ最高の一日。山とんぼのおすすめ銘柄はグラスで\800.-とちょっとお高いですがオーバード。
【便利帳】 トイレ  :登山口の最初の駐車場。織姫山。
コンビニ:月谷町まで行ってしまうとありません。江川町に2店あります。
【収穫】(^^;
2002-9-23
73片、300g。大収穫 (^^;
うちタバコの吸い殻が13片も。たまたまトングを忘れて素手で拾ったんですよ。きったねぇオヤジが口にした吸い殻かと思うとぞっとしますねぇ。(^^;

2003-12-22
51片、150g。大収穫。浄因寺〜剣が峰だけです。(じつは前週も同じコースを拾って歩いたので、一週間でこれだけってことかぁ。ご立派。)

2005-9-18
24片、30g。浄因寺〜剣が峰。

2007-12-23
66片、790g