宝篋山小田城コース ほうきょうさんおだじょう 460.7m
人気の宝篋山へ小田城コースから
だれでも手軽に登れて大展望を楽しめるとあって大人気の宝篋山、最近は駐車にさえ苦労するありさまです。登山道では子供たちの声が響いてほほえましいながらたまには静かに歩きたいものだと思うことも。
そこで比較的静かな小田城コースから登ってみました。他のコースに比べやや距離は長いものの城跡や展望地を巡るなだらかなコースをのんびり楽しむことができました。
関連ページ
宝篋山(極楽寺コース) http://www.kimurass.co.jp/houkyousan.htm
宝篋山(山口コース) http://www.kimurass.co.jp/houkyousanyamaguchi.htm
【日程】 2020年3月15日 【山域】 筑波 【天候】 晴
【アクセス】 北関東道からなら桜川筑西ICから国道50号水戸方向へ出てわずかに東に走り鍬田交差点で右折して県道41号へ。(北条で国道125号となりますが道なりで道路名が変わるだけです。)
常磐道からなら土浦北ICから国道125号下妻、つくば方向へ出てそのまま国道を進みます。
小田の小田十字路を曲がり(北関東道からなら左折、常磐道からなら右折)、すぐにまた狭い道を左折すると小田休憩所前に2ヶ所の駐車場。
休日は満車になりがちです。満車なら小田十字路まで戻り国道を突っ切って八坂神社に突き当たったら左折して100mですぐに右折、右側の市営駐車場へ。(コース概念図参照)【駐車地】
小田休憩所前駐車場
市営小田駐車場 写真中央付近の高みがが要害展望所【コース】
市営駐車場 - 小田休憩所 - 太子堂
- 要害展望所 - 下浅間神社 - 山口コース合流点
- 宝篋山 - 宝篋城跡 - 尖浅間 - 新池
- 小田休憩所 - 市営駐車場
初心者向き 4時間
頂上宝篋印塔 宝篋山
【メモ】
いきなりの展望:
要害展望所からの眺め 右前方に小田城跡
小田休憩所の駐車場脇でほぼ全ハイカーが向かう極楽寺コース、常願寺コースを右に見送り北に進むと左に分かれる道がありこれを曲がって道なりにたどると太子堂前に出ます。ここまでの道はゴミの投棄が目立ちのっけから気分の乗らないスタートです。
さらに進むと採石場跡の上に飛び出し展望が開けます。市営駐車場から見上げた小さな山の頂上手前に当たる位置のようです。さらに採石場跡の縁をたどると要害展望所に登り着き、つくば、下妻方面が一望のもと一気に関東平野を見おろす爽快な気分です。さらにこの先にも舟ヶ城跡展望所など断崖上の展望地が続きます。このあたりは山城の跡らしく空堀などが見られます。
雪の登路:
春の雪に覆われた登路
展望所から先はやや平凡な登山道が続きます。さして急な登りもなく快調に足がはかどります。宝篋山までの各コースのうちで平地部分を除けばもっとも長い距離を歩くコースがこの小田城コースですが長いだけに傾斜が緩く時間はかかっても優しいコースだと言えます。
高度を上げるに従って雪が現れそれは徐々に多くなりやがて10cmほどにもなりました。昨夜の雨がここでは雪になっていたようです。
陽も高くなり気温の上昇と共にそれが融け出して登山道はぐちゃぐちゃです。特にイノシシが掘り返した跡はぬかるみがひどく下山してくるハイカーは皆さん靴から裾まで泥だらけです。
下浅間神社
おおむね樹林の中の道ですが下浅間神社に登り着くと展望が開けます。あたりには大岩も多くベンチもあって休憩にちょうどいい具合です。
さらにひと登りで山口コースを合わせいよいよ最後の登りです。
相変わらず雪のぬかるみが続いて頂上のアンテナが見えるあたりからは傾斜も出てくるので転んだら一大事だと油断できません。階段道と傾斜道が並行していますが傾斜道は到底歩けません。
宝篋山頂上:
登り着いた頂上はたくさんのハイカーで大混雑です。休憩しようにもベンチは満席ですし芝生は濡れていて座れません。頂上部は小広い平地になっていますがいろいろ建造物があるので1カ所で360°の展望を得るわけにはいきません。ぐるっと一巡りして霞ヶ浦、関東平野、筑波山、加波山、浅間山などの眺めを満喫しました。
残念ながら富士山、赤城山、足尾、日光などは雲と靄に隠されて見えませんでした。
快晴の展望の様子は
宝篋山(極楽寺コース) http://www.kimurass.co.jp/houkyousan.htm
そうこうするうちにベンチがあいたのでゆっくり昼食にしました。どーんと眼前に聳える筑波山を見上げながらおいしいコーヒーのひととき。
ヤブツバキ
常願寺コースへ:
下山は常願寺コースをとりました。
頂上から下ってすぐに宝篋城址分岐があるのでそちらへ。曲輪や空堀がはっきり残っています。
さらに下ると極楽寺コースを分けて緩やかな尾根道となります。このあたりはきれいさっぱり刈り払われて園地のようです。こぶしの森、山桜の森と名付けられているとおりこぶしや山桜の大木が文字通り林立しています。さらに下ると野鳥の森、野鳥がさえずっていました。ここから先の頂稜部と平地に近づいてからはたくさんのウグイスの声を聞きながら下山しました。
二度程登りがあって尖浅間の頂上に達します。大岩がありベンチもあるので最後の休憩としました。尖浅間からは一気に下降します。この下山路は南面に当たるのでさほど雪でぐちゃぐちゃというわけではなく助かりました。
急な斜面が終わると沢沿いの道になります。くずしろの滝と示された小滝などもありまた沢沿いにはヤブツバキも多くちょうど満開で楽しい道でした。
ぐんぐん高度を落として湿地の脇に下り立つと今日の山行もおしまいです。あとはのどかな圃場の中をたどって小田休憩所までぶらぶら歩きを残すのみです。【便利帳】 トイレ:小田休憩所
コンビニ:国道を走っているうちに。
【寄り道】 小田城址が市営駐車場の近くにあります。
その広大な敷地が発掘調査されてその資料が歴史広場案内所に展示されています。
小田城址 土塁と堀【収穫】 9片 30g (^_^;