【メモ】 |
若子神社:
若子神社鳥居
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寂光沢の歩行は若子(じゃっこ)神社の鳥居からスタートします。鳥居をくぐって石段を登ると若子神社、一日の安全をお願いしました。
神社の左手から沢に下る道があり眼前に堂々たる寂光の滝が現れます。不順な天候のおかげで水量も多く豪快にしぶきを散らしていました。
滝壺近くまで行けます。さすがに下界の暑苦しさを忘れさせてくれます。 |
寂光の滝
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寂光沢:
一旦神社まで戻り神社左手から山道を登ります。
滝の上部を左に見ると道が分岐し、右に帰路に使う尾根道を見送り、左に沢まで下るとあとはずっと寂光沢左岸を歩くようになります。(道、あるいは踏み跡はこの先ずっと最後まで左岸を行くことになります。)
沢筋は危険な箇所もなく、落葉樹の木漏れ日の中、緑のシャワーを浴びながら心地よい沢沿いの歩きが続きます。
とてもきれいな景観の連続ですが、とりわけ目印になるようなものがなく自分のいる場所を特定できないまま上流へ上流へとたどって行くことになります。
下流部でこそしっかりした道形が残っていますが上流に登るにつれてだんだんその道形も怪しくなりさらに消え消えになってついに勘を頼りに歩くようになります。
しかし日光の沢とは思えないほど険悪な場所もなく小滝や植生を楽しみながら楽しく歩くことが出来ます。
コケやシダに覆われた上流部
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寂光沢源流部:
湧き水が小滝となって流れ落ちる
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急な登りもないまま徐々に深山の雰囲気が濃くなるといよいよ寂光沢源流部です。
何カ所かで平坦な地形となり沢は湿地のような景観を呈しています。左右から湧き水が小滝となって流れ落ち水流から頭を出している岩はびっしり苔に覆われていてなんとも幽玄な雰囲気です。
もう踏み跡もほとんど消えてここからは勘を働かせて歩くことになります。
途中沢が左右に分かれる箇所があり迷いましたが帰路を尾根道とするつもりでしたので右の沢をとりました。(結果的にはこれが正解でした。)
すぐに右手に折り重なるように立ちはだかっている大岩が現れます。このあたりはやや複雑な地形ですが沢をはずさないようにルートをとれば間違うこともありません。
大岩を過ぎるとすぐにナメ滝が現れます。流れがうまい具合に扇形に広がってじつにいい姿です。
ナメ滝の右を渡って一段上に登り、さらに流れに沿ってやや左手に登ると平坦地になり沢が平坦地いっぱいに広がって不思議な地形になります。小石を敷き詰めたような沢は優しくさらさらと流れてこんな沢奥とは思えない景観です。このあたりが寂光沢の最奥のようです。 |
ナメ滝
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下山尾根:
ミズナラ林の笹尾根をトラバース
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一旦ナメ滝の上まで戻り尾根に登るルートを探りました。本流の右に涸れ沢がありこれを横切ってから一気に登ると踏み跡が現れました。(涸れ沢を大回りしてトラバースする古い道跡もありますが涸れ沢上部で消えています。)
涸れ沢から登り切るとなだらかな地形となり咲き残りのナツツバキがちらほら咲いて(ルートの不安はありますが)気分よく歩けます。道跡は笹の中に消えて失いましたが方角を定めてトラバースするとカラマツ植林地となり防火帯を2つほど横切ってから赤布のマークのある尾根道に飛び出します。今はほとんどこの道から登るハイカーはいませんが女峰山への登山道です。登山道を右に折れてあとはずんずん下るのみ。
この下山尾根のミズナラの森は巨木が多く見事です。
やがて落葉樹林になると寂光沢を右に見てほどなく若子神社です。 |
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