【メモ】 |
入山点が難しい:
不動滝
|
そもそも駐車地のつつじが丘に行くのが難しいです。私たちはこのあたりは比較的慣れっこなのですんなり行き着けましたが初めてではナビの助けが必要かもしれません。
つつじが丘はたくさんのツツジが植栽されていますので開花時期は素晴らしいかもしれません。返り咲きの赤いツツジがたくさん咲いていました。
つつじが丘から奥久慈の岩峰が一望です。北の方角に山域の盟主男体山がどーんと聳えています。頂上のアンテナまではっきり見えます。さらに右へと視線を移すと奥久慈岩稜の入道岩が聳えさらに右の東方向には湯沢源流部の岩壁が垂直に立ちはだかっています。
その一角にこれから登る篭岩も見えます。
つつじが丘から一旦パノラマラインに戻って左へ舗装道を下って行くと湯沢沿いの一軒家の前に出ます。ここが入山点です。
一軒家の前の湯沢沿いの細い道を進むといきなり沢の両側が岩壁になってすぐに不動滝が現れます。鳥居が滝の前にあり青銅の不動様がいらっしゃいます。
水量はさほどではありませんがその水流の形がなかなか魅力的な滝です。
戻るように道形があったのでこれがルートかと思って登ったらその先にお堂がありました。不動堂なのでしょうか。比較的新しいのに道に足跡もなく半ば藪に埋もれていました。
正しいルートは滝の左手にありました。早くも岩を登るコースの始まりです。 |
滝上から沢を辿る道が続く:
幽玄な湯沢の登山ルート
|
滝上に出るとここからしばらくは沢を遡ります。滑りやすく気が抜けません。鎖を頼りにへつったり岩から岩へ渡ったりの難儀なルートが続きます。深い沢なので陽も届かないのか濡れて滑りやすくて足元に気を遣います。
途中国体コース分岐がありますがこれは直接篭岩山の稜線に出るようです。単独の若者が登って行きましたが稜線で再び会ってお聞きしたらかなりたいへんだったと言っていました。
湯沢源流の分岐から沢を離れて急登が始まります。一息つける場所も少なくひたすら鎖を頼りに登りますが、途中崩壊気味の鎖場があり少し緊張させられました。ここで下山のパーティーに会いましたが山慣れた風でも少し難儀していましたのでこのコースは登りにした方が無難かもしれません。
この崩壊気味の鎖場が最後の頑張りになります。突然前方に篭岩が現れます。 |
穴だらけの岩にいくつもの石仏:
篭岩
|
篭岩の前は脆そうな岩棚ですがしっかり鉄製の柵があって安心です。
小さいのや大きいのやたくさんの穴があり奇観を見せています。鉄の階段を上ると岩屋の様な大穴がありいくつもの石仏が並んでいます。
さらにその先にはアルミ梯子がかかって上層の穴に登れます。
またさらに進んでわずかに登ると展望台と東屋があります。素晴らしい展望が広がっていて大休止にちょうど良く私たちもここで昼食としました。 |
展望台からの眺め:
篭岩展望台から湯沢源流岩壁
|
展望台からの眺めは素晴らしいの一語です。
近景に湯沢源流部の大岩壁が紅葉に彩られて豪快な姿を見せています。つくづくすごい山域だなぁと感じます。
ここからは斜め方向ながら篭岩も俯瞰できます。ボコボコ空いた穴が不思議な景観です。 |
展望台からつつじが丘と久慈川沿いの山々
|
また正面には出発点としたつつじが丘も入山点とした佐中の一軒家も見下ろせます。佐中の一軒家がすぐ足元という感じで、それだけ急な登りだったことがわかります。
目を先にやると久慈川沿いの名も知らぬ山々が折り重なっています。そのあちこちの中腹にポツンポツンと人家があって、独特の景観になっています。
|
篭岩山は途中撤退:
篭岩先の尾根はモミジの盛り
|
一応篭岩山へもと思って東屋脇から尾根を登りましたがどうやら参考にしたガイドブックが間違っていて、そうたやすくは登れないことがわかりました。篭岩までのコース以上に難儀な鎖場があり時間もかなりかかりそうです。ちょうど沢の途中で国体コースに登って行った青年と出くわしたので様子を聞いてみたらまだこの先もたいへんそうなので岩場の途中から引き返しました。
でも残念な撤退かというとそうでもなくて、途中の紅葉を心ゆくまで堪能できました。モミジが多くあたりが真っ赤に染まっていました。 |
山上に突然畑が:
展望台まで戻り下山にかかりました。
少し登り返したところでなんと左前方に車が2,3台見えました。こんな高所まで車道があったんだ、とびっくり。ところがびっくりはこれだけではありません。さらに進むと突然畑に出くわしました。人家もあって、ここが地形図上にある上山(うやま)集落のようです。狭いけれどしっかりした舗装道路が通じています。最奥の一軒だけしかわかりませんでしたが地形図には道路沿いのこの先に数軒の人家が記されています。他所ではあまり見掛けませんが奥久慈を歩くとこんな集落に時々出会います。
一軒家の前を抜けて再び山道になりあとはつつじが丘までひたすら下るのみです。
男体山(つつじが丘から) |
奥久慈岩稜(入道岩) (つつじが丘から) |
|
|