【メモ】 |
便利なアプローチ:
登山口までは至って便利です。関越道渋川ICから登山口のある榛名湖岸までは快適な観光道路で一足飛びです。ただし、観光シーズンは渋滞に捲き込まれますので別ルートが無難です。その場合、いくつかルートはありますが、高崎から室田経由で榛名神社から榛名湖というルートが一般的です。箕郷町からの2つのルートならまず渋滞にはまることはありませんが、カーブが多く山道の運転に慣れていないとかえって疲れてしまうかもしれません。
町営国民宿舎榛名吾妻荘からスタート:
笹と雑木林の掃部ヶ岳登路
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駐車場は湖畔にいくつもありますからそのいずれかに駐車し、湖岸道路をわずかに歩いてから榛名吾妻荘脇で舗装林道に入ってすぐ先の登山口から山道に入ります。
駐車場から一匹の犬が先を歩いてまるで案内役のようでした。結局この犬は掃部ヶ岳直下までずっと先導して歩いていましたが、やがて尾根の反対側に下って行きました。なんだったのでしょう、あの犬。(^_^;
登山口から先の登山道ははっきりして歩きやすく、木々には小学生の造ったらしい種名の書かれたプレートが架かっていて遊歩道のようです。
やがて右手に硯岩の続きと思われる大岩が現れるといよいよ急斜面となり一登りで尾根の鞍部に辿り着きます。右上が硯岩、ほんの一投足です。
岩からの眺めは抜群です。真下に先ほどの登山口の榛名吾妻荘を見下ろし、真向かいに端正な榛名富士を眺めることができます。眼前に広がる榛名湖は朝の静けさの中にありました。
見上げる掃部ヶ岳方面には霧が出始め、気持ちが急いて長居もできません。
鞍部まで戻っていよいよ掃部ヶ岳への急登になります。登り始めのあたりで右にバンガローらしい建築物が見えますが、あれまぁ、こんなところにという感じです。しかし、そこを過ぎればこの斜面は雑木林とミヤコザサに覆
掃部ヶ岳頂上
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われてなかなか気分の良い登りです。徐々に傾斜もきつくなり最後の急登で痩せ尾根に出るとやがて待望の頂上です。好眺望の雰囲気は感じられますが、しかし、霧にうっすら包まれて展望はありませんでした。かなりの寒さで、霜柱も見られました。
気分の良い下山路:
頂上からやや左に向きを変え一気に急下降します。笹とツツジの尾根で、花時季には見事かも知れません。所々展望地らしいポイントがありますが霧に包まれて展望はまったく閉ざされていました。
左側(南)が急に切れ落ちている尾根で、途中に特徴のある地蔵岩、耳岩などがあります。耳岩は途中の棚までは簡単に登れます。晴れていれば絶景に違いありません。
登山道に戻り耳岩を巻いてほどなく送電鉄塔が現れます。本来、尾根通しの道もあるのですが送電線巡視路が整備されているのでそちらをたどり、一旦送電鉄塔近くまで進んでから戻るようなルートになっています。
ここから方向を南に変え、杖の神峠に向けて急降下します。
寂しい杖の神峠:
下山道の落葉樹林とミヤコザサ
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杖の神峠は歩道の峠と舗装道路の峠と新旧の峠が並んでいます。舗装道路は開通して間もないようで、車もほとんど通らず、榛名湖までの間に山岳ツーリングの若者のバイクが2台走っていただけでした。
私たちはもちろん旧峠から歩道をたどりましたが、それもやがて舗装道路に出て、あとは最後となった紅葉を楽しみながら榛名湖までのんびりと帰路につきました。
帰り着いた榛名湖畔の駐車場はあいにくの天候で車もまばら、寒々としていました。
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