【メモ】 |
複雑な林道:
登山口までは複雑です。ポイントは国道に出たら信号右折、すぐに左折。さらに裾野の台地状の畑に出たらT字路を右折。ここで直進して遠回りしてしまいました。直進する道は細い農道ですから気をつけていればわかるはずでしたが、前を走る団体ハイカーのバスに従って行ったらとんだ間違いとなってしまいました。
林道も複雑で、案内板を注意深く見つけながらこれに従って走らなけらばなりません。
いきなりオーバーハングの屏風岩:
屏風岩から大黒岩を見上げる
|
林道はかなり奥まで通じています。途中左手上にトイレ舎がありますので済ましておくと良いかも知れません。
5号橋に駐車場があります。ここが峠経由尾根コースの登山口です。私たちはさらに先の7号橋の駐車場に停めました。登山口は子持神社奥社の参道で、道は木橋となっています。眼前にはのしかかるように岩壁が迫っています。屏風岩です。太鼓橋を渡ると小さな役行者像があり、岩の右手から岩上まで道が通じています。ロープ、鎖、ハシゴが架かっていますが、最後の大岩はとっかかりがなく、身長の低い人にはけっこう難儀かもしれません。岩上からの眺めは爽快で、榛名方面が大きく開けています。見上げる大黒岩が鋭く天を突いて豪快に見えます。ただ、この屏風岩は下から見上げた岩の形を思い返すだけでお尻がムズムズしてしまうような岩なのであまり縁には立たない方が無難です。
屏風岩から尾根通しに踏み跡もあるようでマーカーが結んでありましたが、ちょっと進んでみたものの危なっかしい岩尾根で自重しました。この踏み跡は大黒岩で登山道に出るらしいのですが、大黒岩付近でもこれには気付きませんでした。
登山道に戻り、しばらくは植林地の中を登りますが、尾根に出れば気分の良い落葉樹の道となります。尾根に出た地点は登山道の十字路となっていて右から5号橋からの登山道を併せます。またそのまま尾根を乗り越して反対方向にも道が通じていて地元ハイカーはこの道も利用しているようです。尾根道は急登が続きます。
大黒岩:
大黒岩へは急なとりつきを登り切ると棚となってそこから鉄鎖のハシゴとなります。ゆらゆら揺れて登りにくいですがこのハシゴなしには登れません。ここを登り切るとさらにその先には鎖が待っています。まずは鎖に頼って小さくトラバースして、次の鎖でやっと大黒岩頂上へ。爽快な眺めです。子持山頂上方向だけは遮られますが、西、南、東の三方
大黒岩頂上
|
が大きく開け、野反湖西岸の山々から草津の山、浅間隠山と相似形に折り重なった浅間山、大きく広がる榛名山、関東平野の左に赤城山、さらに袈裟丸山から皇海山に続く足尾の山々、男体山、女峰山、錫ヶ岳、白根山へと日光の山々、意外な高さの四郎山と燕巣山、燧ヶ岳、そして大きく上州武尊、なんという大展望でしょう。
また見上げる子持山が落葉樹に包まれて大きく聳えています。
ちょっと鬱陶しい子持山頂上:
大黒岩からは尾根通しに落葉樹の道を登ります。リュウノウギク、トリカブトなど秋の咲き残りの花が鮮やかです。途中、柳ヶ峰(柳木ヶ峰)で今日の下山予定の道を併せ、さらに一頑張りで前衛岩峰を経て、そこからわずかでひょっこり頂上に登り着きます。頂上には一等三角点と山名板、方位盤などがあります。周囲は木々に遮られて爽快な展望とはいきませんが、大岩があってそれに登ると白砂山や苗場山、谷川岳など見ることが出来ます。(真ん中の大岩はとっかかりがなくて登れませんし、ご神体になっているようですからあえて登らない方がいいかも。) 東側だけは樹林が切れていて足尾、日光、燧ヶ岳の展望が広がっています。
春ならば頂上の平坦な場所でのんびりできるのでしょうが、この季節、疎林に囲まれ草が茂ってちょっと鬱陶しい気分です。少人数なら昼食は前衛岩峰の方が気分良いかも知れません。
下山路は大弛経由:
下山道の落葉樹林とミヤコザサ
|
先ほどの柳ヶ峰まで戻り、右に大ダルミ方面へ一気に下降します。
このコースは尾根通しと錯覚していましたが実際は斜面を下っていて、尾根状になるのは大ダルミの手前まで下ってからのことです。
柳ヶ峰から下り始めると尾根にはなかったミヤコザサが落葉樹の林床をきれいに覆って気分の良い斜面となります。あるガイドブックには雑木林で面白みがないとありましたが、どうしてどうして、じつに気分の良い落葉樹林です。
やっと傾斜が緩むと大ダルミ。ここから登山道は尾根通しに浅間山へと通じていますが、私たちはここから左に戻るように分岐する下山道をとりました。ここからは緩い傾斜の山腹道となります。まだ紅葉には早いですがミズナラ、イヌブナ、カエデなどの落葉樹林であと2週間ほどで黄や赤に染まるはずです。
やがて植林地の沢沿いの道となり、林道最奥の8号橋駐車地に飛び出しました。7号橋まではほんのわずか。
|