【メモ】 |
林道を走る:
那須側から入ると1泊を要するこの山域も会津側からなら簡単です。
養鱒公園からの一本道は快適そのもの。まあ道は間違えようもありませんが、途中観音沼公園、日暮の滝の2つのポイントを通過しますので確認できます。観音沼公園にはトイレがあります。
やがて舗装が切れると徐々に悪路となりますが、セダンでもかなり奥まで入ることができます。駐車地もいくつかあってそれぞれ車種に合わせて停めているようです。通常はロボット雨量小屋の先あたりが無難でしょうか。
しばらくは旧街道をたどる:
石畳の残る旧街道
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駐車地からしばらくは旧い峠道を坦々とたどります。時おり石畳の痕跡に出会いますのでなんだか歴史旅の気分です。
やがて山道になると切り開かれたばかりの新しい登山道が現れます。従来の登山道になにかトラブルができたのでしょうか。少しばかり沢を歩くルートでしたので雨の時を考えて新しく付け替えたのでしょうか。
登山道の付け替えでドウダンツツジがたくさん切り倒されてしまいましたが、どれもかなりの巨木でもったいない気がします。7月初旬から中旬には満開となりますが、以前開花直後に歩いたときには登山道が白い絨毯のようでした。
難儀すること15分、旧い道に合流するとすぐに大峠に飛び出します。
底抜けに明るい大峠:
やや鬱蒼とした暗い登山道でしたので峠に飛び出した時の明るさは格別です。左頭上には三本槍への道、右頭上にはこれからたどる流石山への草付きの急斜面。あたりはハクサンフウロとシモツケソウの花盛り、見上げるとニッコウキスゲが斜面をオレンジ色に染めています。なんとも楽しい峠です。
花の流石山登路:
大峠からはいきなり直線上がりの急登です。しかし、あたりは花、花、花でカメラを構えたり図鑑を開いたりと忙しく、決して苦しい登りではありません。
途中何カ所か笹に覆われる箇所はあるものの概ね草付きのお花畑です。ニッコウキスゲ、ハクサンフウロ、シモツケソウ、シモツケ、などが目立ちますが、そのほかの花も多く、図鑑を片手に花好きにはこの上なく楽しい道です。
灌木の中の頂上:
やっと傾斜もゆるんで灌木の尾根をしばらく進むと三角点峰の流石山頂上です。行く手には大倉山への気持ちよさそうななだらかな尾根が続いて斜面にはニッコウキズゲ群落も見えますが、わたしたちは今日はここまで。
ここまでのコースで大峠と頂上以外には大人数で休憩できる場所はまったくありません。
雷に肝をつぶす:
昼食をとっていると雷鳴が聞こえてきましたので早々と退散しましたが、歩き始めるやいなやレインウェアを着る間もないほど一気にやってきました。ガラガラッと雲の中で暴れている雷神さまがこっちに気付かないことを祈りつつ一気に斜面まで逃げ下りました。稜線であいつに来られるとなかなか判断が難しく、この場合もっと激しければ草付き斜面を滑り降りて樹林帯に逃げるべきだったのですが、雨も本降りになって危険度は少ないとの判断で一気に登山道を駆け下りたのでした。地形的にちょっと逃げ場のない稜線というのはかなりヤバイですね。西穂の例もありますのでたとえ姿勢を屈めても稜線に留まるのが一番危ないようです。
どろんこの帰途:
ほどなく雨も上がり、三本槍、茶臼岳が勇姿を現しました。やはり那須の盟主だけあり立派です。稜線を目でたどると北へ続く須立山、旭岳がかなりの高度感で立ち上がっています。
大峠からの下りでは先ほどの豪雨のおかげで泥まみれになってしまいましたが、とにかく何事もなく駐車地まで戻れてやれやれ。
林道から見た日暮の滝は先ほどの雨でさらに水量を増して豪快でした。 |
【便利帳】 |
トイレ:観音沼公園
水場:大峠までは沢水が得られますがあまりよい水場とはいえません。 |
【寄り道】 |
山王峠の栃木側、会津側ともに道の駅があります。会津側が規模も大きいようです。
折しも会津田島では翌日から始まる祇園祭の山車を組み立てている最中でした。祭りに当たればさらに印象深い山旅になるかもしれません。 |
【収穫】(^^; |
10片足らず。
残念がっていると仲間が気を利かして袋に入れてくれました。こら、やめろっ、この袋は拾ったゴミ専用だってば、自分でもって帰れっての。(^^;
全体ゴミの少ない気持ちのよい山でした。 |