【メモ】 |
白葉峠付近から浅間山
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2013-1-27
通る車もない白葉峠:
峠を通らずに南を回る道路が便利なためか白葉峠を通行する車はほとんどありません。そのせいか廃棄家電などの不法投棄が目に余ります。まあ、それは見ないことにして峠まで走り、峠の路肩に駐車してスタートです。峠の西寄りに取り付きがあります。
道の反対側には県境尾根を経て仙人ヶ岳へ通じるコースの取り付きがありトラロープが垂れ下がっています。
一登りでなだらかになりいきなり大展望が広がります。吾妻山とその先に赤城山が白く輝いています。左には浅間山が真っ白に遠望できます。
展望に加え、あたりの樹林の風情も魅力です。落葉樹と林床のミヤコザサが美しく、また1本だけすっくと立つ樅の木がなんとも魅力的です。(たぶん樅の木ではないかもしれません。あまりかっこいいので勝手に孤高の一本樅と独り言でつぶやいてしまいました。(^_^;
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期待もせずに出かけてきたのですが、これはこの先が期待出来ます。
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淡雪と日溜まりの雑木林
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勘違いも甚だしい:
あまり予備知識も無しに出かけてきたので大きな勘違いをしていました。峠からすぐの鞍部から左右の高みが城山と姥穴山かと思い込んでいました。
姥穴山は帰路に寄ることにしてまずは城山へ。
小さなコブを越えて鞍部に着くと城山と姥穴山を示す案内板がありここから左へ登ります。
どこを歩いてもかまわないような林床がさっぱりとしたきれいな雑木林で、前夜の淡い雪が残っているところに冬陽がさしてなかなかの風情です。
登り切った露岩のピークが327m峰。てっきりここを城山と思い込んでいました。それにしては城跡と言えるようなものは全くなくここでどうやら勘違いしていたことに気づきました。
城山ではなかったですが、小気味良い展望台です。北に仙人ヶ岳方面への県境尾根、東に石尊山、南に関東平野を望むことができます。
ここが城山ではないとなると隣の山か、そう思ってさらに先へ進んで次のピークに登り着くとそこには「やしお山」の山名板がありました。もちろん城跡の形跡はまったくありません。山名からしてアカヤシオでも生育してるかと思ってあたりを見回したら数本のアカヤシオが春を待っていました。おそらく地元かハイカーかが近年名付けた山名でしょう。
その山名板では城山は南に折れた尾根の先を指しています。なるほど南にやや離れて山頂部が平坦なピークが見えます。まだまだ先のようです。軽く登れると踏んでいたのに意外に苦労させられそうです。
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県境尾根はここまで:
仙人ヶ岳から南下してきた市界尾根=県境尾根はこのピークで終わります。なぜか県境はここから不自然に斜面(尾根でもなく谷でもない斜面)を一気に下ってから沢筋となりそのままゴルフ場の中を突っ切っていきます。たどろうとしてもゴルフ場に阻まれます。(このゴルフ場は姥穴山への御嶽山参道をも阻んでしまっています。)
栃木県と群馬県の県境は桐生市と足利市、佐野市旧田沼の部分でとても不自然な形をしています。これは旧菱村や旧田沼町皆沢などが県境を越えて桐生市に合併したためです。特に桐生川沿いではかつての県境が桐生川だったことから県境を移動するときにその左岸の尾根(多高山〜野峰〜丸岩岳〜熊鷹山〜根本山)にするにはあまりに面積が大きいためか住人の生活圏のみが群馬県となり広大な森林域がそのまま栃木県に残ったためです。ですから地形図を見るとわかるとおり県境が尾根でもなく川でもない山の中腹を通っています。そのことから、県境踏破をしようとしても残念ながらその県境を見定めることができません。
327m峰から石尊山
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小俣城趾:
やしお山からは向きを南方向に変えていくつも小さなコブを超えます。
おおむね美しい落葉樹林ですが左側に大きな土砂採取場、右側にゴルフ場を見ながらの残念な尾根歩きになります。特にゴルフ場は声が届くほど至近の距離にあってせっかくの人の来ない尾根歩きが台無しです。
この尾根から見る姥穴山はピークを高く鋭く突き上げてこの山塊の盟主を主張しているようです。
最後の登りをこなすと空堀跡が現れいよいよ城跡の領域になったことがわかります。さらに次の空堀跡、そして平坦な曲輪跡を過ぎてトラロープの掛かった切岸を登ると頂上の主郭です。三角点と山名板と崩れた石祠があります。
南と西に大きく展望が開けています。西には吾妻山、鳴神山など桐生の山々、袈裟丸山、赤城山、浅間隠山、浅間山、そして上州の平野部が一望です。南には茶臼山、八王子、金山など桐生南部や太田の山の先に秩父方面の山々や遠く丹沢、大山まで届く遠望も可能でした。関東平野の広がりも視界いっぱいに広がって北関東北縁の山から見えたとたびたび話題になるスカイツリーも肉眼で認められました。
山頂手前の小俣城空堀跡 |
城山から吾妻山と赤城山(荒山、地蔵岳) |
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姥穴山(城山への尾根から)
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姥穴山へ:
来た道を返してまた登降を繰り返して姥穴山へ。小さなコブですが次から次へ現れて登りと降りを繰り返すのでいささかうんざりです。
やっと最初の分岐鞍部へ戻り、ここを直進してしばらく平坦な道をたどりますが、樹林がきれいになったところからいきなりの急登になります。
前夜の雪が落ち葉の上を覆って、おまけにその下の土が凍り付いていて難儀しました。さいわいトラロープが固定してありますのでこれを頼りにどうにか頂上まで腕力で登りました。(凍っていなければなんなく登れる斜面だと思います。)
長い尾根状の頂上部は樹林に囲まれて展望は木の間越になります。石祠があり傍らには石仏があります。山名板には「姥穴山(御嶽山)」とありますのでたぶん御嶽信仰の御嶽神社と思われます。
展望地でもあるかと思い尾根を西にたどりましたがどうやら展望はなさそうです。 |
2016-2-13
叶花への下山路:
明るい日だまり尾根
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今回も冬陽をいっぱい浴びて楽しい日だまりハイクになりました。
復路にまたアップダウンを繰り返すのは面倒と思い、下山路には山頂からほどなく東に分岐する尾根道をとりました。標識は宝珠坊橋を指し示していましたので仲間の車を置いてきた叶花(かのうけ)の集会所より少し下手に下りることになり県道の舗装道を歩かなければなりません。
ところがうまい具合にブルドーザ道が左側斜面から登って来ていました。少々荒っぽい工事で歩きにくいですがそのまま下ったら叶花に降り立つことができました。 |
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【便利帳】 |
コンビニ:両毛線小俣駅の北側道路(通称産業道路)を駅から東へ600mにコンビニ。アクセス地図参照。 |
【収穫】(^_^; |
2016-2-13
27片 470g
下着が木に掛かったり捨てたりしてありました。どうやら変質者でも入り込んでいるようですので女性の単独入山は避けた方が無難かもしれません。 |