【メモ】 |
遠い印象でしたがこのルートは案外楽なアプローチ:
会津田島からも会津若松からもかなり走行しないと行けないため遠いという印象があったのですが、それなら羽鳥湖経由ではどうかと東北道矢吹ICから山越えをしてみました。昔と違って道路がすっかり整備され、快適なドライブで存外早く大内宿までたどりつくことが出来ました。まだ午前も早い時間とあって大内宿には観光客もちらほら歩いているだけ。
大内宿の見物は帰りということにして、立派な舗装道路をさらに進むとすぐにそれと判る小野岳登山口方面へ道が分かれていました。大きな駐車場があり数台の先客の車が駐車していました。その駐車場をやり過ごし、未舗装の林道をさらに進むと林道終点にもう一つ駐車場がありました。整備はされていませんが、ここまでクルマで入れます。
植林地を抜けるとブナの森:
ミズナラの巨木
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駐車場からそのまま登山道となり、はじめは杉の植林地を歩きます。水場(小野の泉)を過ぎてほどなく小尾根に出ますが、左に20mほど行くと天望台と称する送電鉄塔のある小平地があります。かつて展望地だったようですが、今は周囲の木々が大きくなって文字通り天を望むだけの草地。送電線の土台に腰掛けて休憩するには恰好の場所ではあります。
神秘的な沼尾沼を見下ろす
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このあたりから植林地に別れ、いよいよブナとミズナラの森を歩くことになります。ただし、この秋の天候のせいか色づく前に枯れ葉となってしまった木も多く、山全体が黄に染まるほどの鮮やかさはありませんでした。
それでもブナの巨木の間を縫って歩く登山道ですから、あの独特の樹皮を楽しむだけでも登る甲斐はあります。
緩いブナ林の登りが終わりに近づく頃、左はるか下方に神秘的な色の水をたたえた沼尾沼を望むことができます。沼の周囲はブナの森が拡がっています。
頂上はかなりの広さで展望は120°くらい:
頂上はかなりの広さで、北半分が休憩によい草地となっています。山名板、石祠なども北の縁にあり、南の半分は背丈の高い草が生い茂って荒れた感じです。展望も北の縁からがよいようで、北に吾妻連峰、猪苗代湖、磐梯山、飯豊連峰などが大きく拡がっています。近景には東に大戸岳が圧巻です。なんとも大きな根張りの堂々たる姿で、視界の半分ほどを占めている印象です。
ブナの森を下る
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ただ南、西の展望が樹林に阻まれてしまって、南会津の核心部の展望が得られないのはなんとも残念です。
下山は往路をそのまま辿って戻りました。
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【便利帳】 |
トイレ:大内宿 |
【寄り道】 |
もちろん大内宿:
入口に専用駐車場がありますが、満車で順番待ちしなければなりません。有料ですし。
裏技。駐車場をやりすごして大内宿を通り過ぎると左に別れる車道があります。この道に入り橋を渡ってさらに左に戻るように折れると大内宿の上に出ます。(知られていないうちだけ有効です。みんなが入り込んだらすぐに進入禁止になるんでしょうね。)
薬水:
その車道の分岐付近に湧水があります。ポリタンクをクルマに積んで水汲みにやって来る人たちも。
高倉親王に由来の泉だとか。ホントかいな。
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【収穫】(^^; |
残念ながら(^^; わずかに 16片 8g
山好き以外はやって来ない山域ですからね。 |