【メモ】 |
御岳山:
高崎市(旧榛名町里見)と安中とを結ぶ峠が雉子ヶ尾峠(きじごとうげ)です。御岳山は雉子ヶ尾峠からわずかです。野鳥の声を聞きながら梅林の中を登ること約10分、あっという間に頂上です。
まだ梅の開花には間があるようで、気の早い紅梅は見頃になっていますが、多くはまだ蕾がふくらみ始めたばかりで一分咲きにもなっていませんでした。それでもほのかな梅の香が漂っていました。
石尊山から榛名山を望む
|
頂上はサクラやツツジが植えられた芝草の園地になっていてたくさんの石像が林立しています。御嶽山神、天照大神、神武天皇、月山神社、羽黒山神社、湯殿山神社....神様総動員の感があります。
北に大きく開けて眼前に榛名山を見上げ足下には烏川沿いの里と榛名山の裾野が広がっています。榛名の右には上州武尊山や日光白根山も顔を出しています。南はやや木々に邪魔されますが、御荷鉾山、赤久縄山が大きく、さらに遠く八ヶ岳も白く輝いていました。尾根伝いに少し歩いて隣の高みに行くと樹林の切れた地点があってさらに南西側の展望が広がります。眼下に広がる秋間の丘陵地、その詰まるところに妙義山、さらに特徴的な荒船山、そしてくっきりと八ヶ岳、なんとも拾いものの大展望です。こんな低山からの眺めとは思えません。
荒船山の左手には西上州の山々もうねうねと続いているのですが、どれがどれやらさっぱり判別がつきませんでした。
里見の梅林:
峠まで戻ってから、御岳山の北斜面をぬっている山麓道へ車を走らせました。この沿道は大規模な梅林が広が
秋間丘陵 妙義山 荒船山 八ヶ岳
|
っていて満開時期はどんなにか見事な眺めでしょう。
おりしも「はるな梅マラソン」が開催されていてスタート直前の準備で皆さんが配置についているところでした。梅林の中を走り抜けるマラソンですが、山麓の起伏のコースなのでほとんどクロスカントリーといっていいほどです。(この日にイベントがあるということは例年はこの時期が満開なのかも知れません。)
四十七士像:
あんなかはるな駅へ通じる榛安トンネルを越えると四十七士像を示す案内板があり、これに従って狭い車道を上ると駐車場があります。ここから10分ほど歩くと岩棚の下に四十七士像が並んでいます。
訪れる人も多いようで、次々車がやって来ていました。
長岩の景観:
四十七士像駐車場からそのまま林道を進むと竹林の山道となり突然畑に飛び出します。ここから車道を上っていくと長岩、上長岩の集落です。梅林の広がる明るい山里で、眼下に秋間の丘陵を見おろし、向かいには御荷鉾山を眺める素晴らしい景観です。
広い車道ですが車の通行は少なくてのんびり散策気分で歩けます。行く手に石尊山がそれとわかる高さで見上げられます。
石尊山:
登山口には案内標識があり、そこから一直線で急な階段が登っていきます。石祠が次々と現れ古くからの信仰の山だとわかります。適当な間隔でベンチもあり休憩しながら登ること20分ほど石尊山頂上です。
頂上は石祠がならびヒノキ植林地となっています。わずかに南側が開けて御荷鉾山方面の展望が得られます。
眼下にあんなかはるな駅を見おろしますので新幹線の列車が到着出発する様子が箱庭の電車模型のように見えます。
石尊山から東西に踏み跡が通じていますが東の尾根を歩いてみました。
踏み跡はあまりはっきりとはしていないでときどき笹が道形を消しています。木々の切れ目から草津の山々や白砂山方面の展望が得られます。将来頂上のヒノキが伐採されたなら素晴らしい展望となるはずです。
イノシシが掘ったらしい穴ぼこがたくさんあって、それが落ち葉に埋もれて落とし穴になってときどき足を取られてしまいました。
ほとんど上り下りもないまま、やがて雉子ヶ尾峠方面への道を分けて下りにかかります。尾根道と違い下山の道はよく刈り払われています。気持ちのよい梅林に出てあとはのんびり山畑の道を下ると上長岩の車道に戻ります。
|