【メモ】 |
稜線間近になって草付きのきれいな落葉樹林に
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昔の記憶はすっかり失せて入山点でうろうろ:
長安寺脇から羽賀場山を経てお天気山まで歩いたことがありますが、下山点の上大久保から長安寺まで県道を戻るのにうんざりした記憶があります。そのとき羽賀場山は一等三角点というだけの山というの印象しかなく、県道歩きはゴメンとばかりお天気山往復だけのつもりで出かけました。
前に下山した場所から登ればいいのですが、かなり昔のことなのでどこに下山したかもう記憶になく、車でうろうろした末に近くの人家の方に「お天気山に登りたいんですが」と入山点をお聞きしました。入山点はすぐ先でした。
そのとき「もっと先にも登り口があります」ともおっしゃっていました。結果的にはその「もっと先」から登れば簡単だったのですが、また考えようによってはこのコースをとったおかげでとっても楽しいお天気山になったとも言えます。
カーブミラーのあるところから舗装道路を登ると人家前で右に作業道が分かれます。しばらく沢沿いの作業道をたどると大きな堰堤が現れます。ここから道は歩道となり堰堤を左に巻いてさらに沢沿いに登るとまた堰堤が現れます。簡易水道の水源になっているようです。
このあたりから左の尾根に取り付くつもりが道のはっきりしている方へ引きずられて右の沢に入ってしまいました。
そのうち尾根に取り付く踏み跡をたどったりしましたが、どうやらそれは植林当時の作業道の跡らしく、消えては現れ現れては消えてと心許ない道で、うっかりしているとまた沢へ下ってしまったりして、結局最後は支尾根らしい高みを直登する羽目になりました。
植林地で藪漕ぎはなく杉の枯れ枝が靴にまとわりついてうるさい程度で済みましたが、登山道がない上に稜線に一気に突き上げる急登でどうやら777ピークへ直接突き上げる尾根のようです。
やがて大岩がいくつも現れ、あたりが落葉樹林になるとほどなく稜線です。草付きの気持ちのよい落葉樹林で登りの悪戦苦闘が報われました。ひょっこり稜線に飛び出して、右にわずか登ると777ピークです。連山の最高峰ですが「P777」と記された小さなプレートがあるだけの樹林に囲まれた通過点のような山頂です。 |
岩の尾根
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楽しい岩の稜線:
777ピークからお天気山を目指して気持ちのよい雑木の稜線をたどるとすぐに岩場の急峻な下降となりしばらくは岩を縫って登ったり下ったりのいかにも鹿沼の山らしい道が続きます。要所に固定ロープがありますからルートを誤ることもありませんが、岩場で道を外れると断崖上に出て危険です。
樹林の切れたところから見える鶏鳴山、笹目倉山が大きな根張りでなかなか雄大です。
振り返ると樹間に777ピークが見えますが、登って来た尾根の急峻なこと。
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お天気山:
最後の岩の登りでお天気山頂上。壊れた石祠と小さな石像、案内板、それとたくさんの山名板、なかなか賑やかな山頂です。
山名板の中に何枚も標高777mと記されたものがあり、777ピークとの混同が見られます。地形図と現地とを見比べれば一目瞭然ですから、それと気付いたもののせっかく造ってきたのだからと掲げてしまったのでしょうか。最高点をお天気山としてしまう気持ちはわかりますが。(^_^;
雪模様の夕日岳
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山頂の西側からは120°ほどの展望が開け、日光から足尾、前日光が一望です。山名板の一つに展望が図示してあるものがあって参考になります。
あいにく先ほどまで777ピークの登りで見えていた皇海山や男体山などは雪雲に隠れてしまいました。それでも夕日岳や六郎地山、三ノ宿山など前日光の山々は多少雪模様ながら高さを競うように並んで見えます。
近くにありながら日光、足尾などの山にばかり足が向いてしまってなかなか登れない山々です。
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二の宮
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二の宮、一の宮:
山頂でゆっくりと日溜まりを楽しんでから下山にかかりました。下山のルートは案内板がしっかり示しています。
いきなりの急坂です。気を抜けない下山コースですが落葉樹が美しく立ち止まっては眺めながらのんびり下りました。
やがて二の宮。大きな松の根方に鎮座していますが、残念ながらその松の大木は枯死しています。
さらに下って植林地に入ると一の宮。里から登って一の宮、二の宮の順のようです、
ここからは少し退屈な檜や杉の植林地を下ります。道はよく踏まれていて登りにたどった尾根とは大違いです。こちらのルートで往復すれば急登ではあってもなんということはないようです。
平坦な林になるとほどなく里に下り着きます。なかなか気分の良い山村風景です。 |
上大久保から見上げるお天気山
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