尾瀬ヶ原 おぜがはら
誰もいない尾瀬ヶ原にミズバショウが満開
今さら感満点ですが、なんと、尾瀬ヶ原に行ってきました。ふつう山歩きの人ってシーズン最盛期に尾瀬とか富士山とか行かないですよね。
じつを言うと何度行ったかわからない尾瀬ですがミズバショウの季節に行ったことがありませんでした。山に行ってまで行列したかねぇよ。
でも、今年はチャンス! 自粛自粛で誰も行かないですからね。
実際に緊急事態は解除されても「尾瀬自粛」なんて看板が道沿いにいくつもありました。なのに乗合タクシー発着所には客待ちの車と客待ちの運転手が手持ちぶさたそうに客待ちしてました。尾瀬自粛って看板出してるのにそんなの関係ねぇと言いながら来る人を待ってるちぐはぐさ。
いませんでしたねぇ、登山者。いませんでしたが、それでもいるんですね、なにがあろうと山に行く人。あ、私だ。(^_^;
ミズバショウの季節、それも日曜日というのに広大な尾瀬ヶ原に人の姿がぽつんぽつん、遠くに豆粒みたいに見えるだけ。昔々はこんなだったのかな。
関連ページ
尾瀬沼 http://www.kimurass.co.jp/ozenuma.htm
【日程】 2020年6月7日 【山域】 尾瀬 【天候】 快晴
【アクセス】 関越道沼田ICから国道120号に出て鎌田。鎌田から国道401号で戸倉。 【駐車地】
戸倉に第1、第2駐車場。
【コース】
戸倉第1駐車場=鳩待峠−山の鼻−下田代−中田代
−下ノ大堀川展望地(往復)
約3.5時間 初心者向き
ミズバショウ 中田代
【メモ】
こんな尾瀬は初めて:
誰もいない鳩待峠
鳩待峠までの乗合タクシーも満車にならないうちに出発。ホントに人いません。一般シーズンでもっとも人の少ない晩秋でさえこんなガラ空きのことはありません。
一緒の乗合タクシーで来た人たちが出発したら鳩待峠には見回りに来たらしい警察官ひとり、乗合タクシーの関係者が2人、それに私たち、それっきりです。
なんとも不思議な雰囲気の尾瀬がここから始まりです。
地味目な花が咲き競う山の鼻への道:
道は下り一方ですがそれほどペースは上がりません。特に艶やかでもない初夏の森の花ですがけっこうたくさん咲いていてカメラを向ける度に立ち止まるので次の乗合タクシーで来た皆さんにたちまち追い越される始末。
こうしていくつかのグループに置いて行かれながらミズバショウ群落が現れるとほどなく山の鼻に到着です。もちろんここも閑散としています。
小屋は休業中ですがテントは張れるようで昨夜星空を楽しんだであろう人たちがのんびり撤収していました。
ミズバショウの尾瀬ヶ原:
ミズバショウ群落
山の鼻付近から見上げる至仏山はどーんと大きく聳えていますがちょっと雪が少ないなぁという印象です。例年この季節ならもっともっと雪がべっとりのはず。
尾瀬ヶ原の一角に出るとミズバショウの群落が始まりました。う〜む、ちょっと遅かったかな。
ミズバショウは満開を1週間ほど逸しちゃったようでしたがそれでもまずまずの咲き具合、リュウキンカが見頃、ヒメシャクナゲがちょうど花開いたところでした。
雪解けが早かったと見えてもう水浸し状態からはずいぶん日にちも経った様子でちょっと乾き気味です。清らかな水流に抗って純白の苞を立ち上げる様子は見られませんでした。
人がいない!:
至仏山
どこまでも広い尾瀬ヶ原。人がいません。遙か遠くに豆粒みたいにポツン、振り返るとそちらも豆粒みたいにポツン、じつに不思議な光景です。
前方に燧ヶ岳、背後に至仏山、右にアヤメ平、左に景鶴山、ともに青空にくっきりどっしり。なんとも贅沢の極みです。
足下を見るとタテヤマリンドウ、モウセンゴケ、ミツガシワ、ワタスゲなど湿原の小さな植物がたくさん。木道に居座っても迷惑にならないのでゆっくり鑑賞しました。
燧ヶ岳
下ノ大堀川まで:
牛首と至仏山(下ノ大堀川)
のんびりと下ノ大堀川まで。橋を渡った先が定番撮影ポイントとして人気らしいです。
ところが残念なことに鹿除け(調査)柵ができていて撮影してもそれが写り込んでしまいます。もっともこのあたりではもうミズバショウも先端が茶色になってみずみずしさは失われてしまっていました。
当然まだまだ木道は続きますがもう充分堪能したしこれ以上の花も期待できないのでこの辺でUターンということにしました。
また鳩待峠までのんびりぶらぶら歩きで戻りました。
もうこんな静かな尾瀬に会うこともないだろうなと思いながら鳩待峠をあとにしました。
尾瀬の花(クリックで拡大)
ミズバショウ
ヒメシャクナゲ
ミツガシワ
ナガバノモウセンゴケ
ニリンソウ
オオカメノキ
リュウキンカ
シラネアオイ
ワタスゲ
ズミ【便利帳】 コンビニ:鎌田付近が最後です。
トイレ:戸倉駐車場 鳩待峠(有料) 山の鼻(有料)
【収穫】 10片 10g (^_^;