桜峠 さくらとうげ
春に桜(ソメイヨシノ)の名所として近隣からの花見客で賑わう大平山ですが、その混雑ぶりをよそに連山の山腹を彩る山桜もまた野趣あふれて魅力的です。開花時期以外は目立たないので満開の山肌を見上げるときこれほど山桜があったのかといまさらながら驚きです。
大平山から西に連なる連山のほぼ中間にかつての峠道が山越えしていて、その名も桜峠、山桜の巨木が迎えてくれます。春爛漫、里も山もそれぞれソメイヨシノと山桜が満開の絶好の日にのんびり歩いてきました。
関連ページ
晃石山 http://www.kimurass.co.jp/teruishi.htm
大平山 http://www.kimurass.co.jp/ohirasan.htm
馬不入山・大明神山 http://www.kimurass.co.jp/umairazusan.htm
桜峠 山桜
【日程】 2019年4月13日(こちら)
2021年2月6日(こちら)【山域】 安蘇山塊南縁 【天候】 快晴
【アクセス】 国道50号大田和西交差点から北に折れて旧50号を過ぎ道なりに山間の道となります。右に岩舟方向への道を分けるとすぐに左に狭い林道が分岐します。ぶどう狩りの大きな看板があるのでそれとわかります。
しばらく狭い林道を走ると左に桜峠への登山口があります。【駐車地】
駐車場はありませんが路肩に1、2台は駐車できます。
路上駐車を避けるなら少し先まで走ると清水寺(せいすいじ)の駐車場があります。清水寺で登山者のために解放しているのかどうかわかりませんが皆さんこちらに駐車しているようです。【コース】
登山口 - 桜峠 - 馬不入山(往復)
全行程 2時間
【メモ】
2019-4-13
桜峠:
古道の面影を残す峠道
桜峠越えの道はかつての葛生方面へ抜ける古道で峠手前にはその風情を感じさせる切り開きが残っています。その部分以外はおおむねヒノキの植林地を登ります。ヤブツバキがちょうど落花の時期で赤い花がたくさん登山道を飾っていました。
桜峠は北西側が伐採されて安蘇山塊、赤城山方面の展望が得られます。近景には諏訪岳の鋭峰が目立っています
峠には説明板があってここが表東山道、裏東山道の連絡道だったことが記されています。そもそも東山道がこのあたりだったことさえ知識にないので表裏それぞれがあったとは知りませんでした。
峠にはシンボル的な山桜の老木があり、また周囲にもヤマザクラの大木がいくつも見られます。
ただ、新たに花桃などが植栽されていて何とも興ざめです。山桜の淡い花色に染められてこその桜峠なのにいったい何を考えて植えたのかその気が知れません。
馬不入山へ:
尾根道
峠から左右に尾根が登っていきますが右が晃石山、大平山方面、左が馬不入山、大明神山方面です。
桜峠まででは足慣らしにもならないので馬不入山まで尾根を歩くことに。
概ねなだらかな尾根道です。ヤマツツジ、コナラ、コブシ、ヤマザクラなどの落葉樹の植生なので明るい陽差しの中をのんびり歩けます。
麓から眺めるとおびただしい数の山桜ですが、山桜は稜線には少なく中腹の斜面が好きなようで尾根歩きではさほど目立ちません。
むしろ低木のヤマツツジが多く、あと半月ほどすれば尾根道は朱の花色で賑やかになるはずです。
いくつかのこぶを越えて30分ちょっとで馬不入山頂上です。大人数のグループが山頂一帯を占めていて落ち着かないので大明神山方向へ少し下って切り開きのある場所で休憩としました。ここは真正面に北関東道と東北道のジャンクションが見える地点で好展望が得られます。馬不入山頂上よりむしろこの場所の方が休憩には適しているかもしれません。
見下ろす大明神山の山腹は山桜がちょうど満開で絶景でした。
もう少し季節が進んだ4月末からは逆に高速道から見上げるとこのあたりはヤマツツジで朱に染まります。
山桜、山桜:
馬不入山先から大明神山山腹の山桜
馬不入山頂上先からの大明神山山腹の山桜も見事ですが、下山後に山麓(ぶどう団地)から見上げる山桜も圧巻です。
山麓はソメイヨシノ、山腹は山桜、それぞれが満開に咲き誇り一年のうちでもっともいい季節を桜に包まれてあるけるなんてシアワセです。
馬不入山山腹の山桜
ヤブツバキ
2021-2-6
冬陽を浴びて馬不入山往復:
ロウバイ
暖かい冬の一日、桜峠から馬不入山を往復してきました。登山口付近にはロウバイが満開でした。また清水寺では日本水仙が開花し始めたところでした。
【便利帳】 コンビニ:旧国道50号交差点
トイレ:清水寺駐車場【収穫】(^_^; 24片 150g