目次

  三本槍岳 1917m 

那須連山最高峰の三本槍岳は観光地隣接にもかかわらず比較的静かで展望に恵まれています 
 
三本槍岳はどこから登っても意外に遠く、那須ということで気軽に行くせいもあって、途中で、また今度などという気になってしまうことが続き、なかなか頂上を踏めずにいました。いつまでも那須の盟主の頂上を踏まずにいるってことにはいかんでしょう、というわけで今度こそはと気合いを入れて出かけた次第です。
さすがは那須の最高峰、裏那須や男鹿山塊の展望を心ゆくまで楽しんできました。
三本槍の山名から鋭い鋭鋒を想起するとそれは間違いで、なだらかな優しい姿をしています。三国境であったため3本の槍を立てたことに由来するというのは、史実かどうかはともかく、けっこう有名な話です。

関連ページ 三本槍岳 http://www.kimurass.co.jp/sanbonyariaidu.htm
【日程】 2004年8月8日
【山域】 那須
【地図】 1/25000那須岳
【アクセス】 東北道黒磯ICから一本道、那須湯元、ロープウェイ駅と通過して最高点の峠の茶屋まで。
【駐車地】 峠の茶屋駐車場に数十台。
トイレ、水道、売店があります。
【コース】 峠の茶屋 - 峰の茶屋 − 朝日岳分岐 − 清水平 − 中ノ大倉尾根分岐 − 三本槍岳 (往復)
実行程約5時間 一般向き

         清水平手前から三本槍岳

【メモ】 シラネニンジンの花盛り:
峰の茶屋までロープウェイ山頂駅から茶臼岳を牛首からぐるっと回ってもいいのですが、自分の足で登ってもほとんど時間は同じです。
峠の茶屋から樹林の中を少しだけ歩くとすぐに樹林は切れて火山性のガレた地形になります。眼前に朝日岳、頭の上に茶臼岳、行く手に峰の茶屋が一望となります。ウラジロタデとシラネニンジンが大きな群落を作って満開です。
とくにシラネニンジンはここから三本槍岳までずっと切れ目なく咲いていて、地味な花ながらこれだけあると存在感があります。
シラネニンジン群落        ウラジロタデ
峰の茶屋で右(北)にコースを取り、剣が峰を巻きます。ここの草付きには秋にオヤマリンドウが咲くのですが、まだわずかに気の早いのが花開いている程度でした。一旦尾根を越えて、今度は西側斜面の鎖のある岩場を通過します。鎖はあっても難所というほどのことはありません。
朝日岳分岐に登り着き、そのまま朝日岳を背に熊見曽根分岐まで一登り。熊見曽根分岐は巻いて通過することもできます。(たいした差はありません。)

静かな清水平:
清水平
熊見曽根分岐の先の1900m峰を越えるとこれからたどる清水平、三本槍岳が一望となります。清水平から中ノ大倉尾根分岐、三本槍へとゆったりとした緑の起伏が広がって、思わず見とれてしまいました。茶臼、朝日の火山性の地形の景観に慣れた目にはより新鮮に見えるのかもしれません。
急な階段の下降を終えると清水平の一角です。木道もある湿性の草原でシラネニンジンの大群落がちょうど満開で真っ白でした。


 

     流石山、大倉山の展望
大展望の三本槍岳:
清水平からはだらだらと中ノ大倉尾根分岐まで登り、方向を西に変え一旦下ってから一登りで待望の三本槍頂上。360度の大展望です。まず眼を引くのが流石山、そして男鹿の山々も印象的です。会津側の下郷町あたりの平地も見下ろせます。目をこらすと大峠から登ってくるハイカーの姿も。
ゆっくり昼食をとって、また往路をそのまま戻りました。
難しい山ではないにしても、けっこうダラダラと歩かせられたなぁ、と言う印象です。
【便利帳】 トイレ:峠の茶屋
【収穫】(^^; 93片、390g。