【メモ】 |
2006-9-3
ズルッコな林道経由:
マラソン大会で途中を端折って車で先回りして平然と優勝、みたいな気分です。というのは林道がかなりの高さまで引っ張り上げてくれて、途中登山道と並走しているので、そこから歩き始めれば深高山はあっという間なのです。以前、律儀に猪子トンネルから登ってそろそろ稜線かなと思う頃に左手に林道が現れてがっかりしたことがあります。そんな林道を見てしまっては、せっかく登りに来たのだからたくさん歩けた方が嬉しい、という気にはなかなかなれないものです。
深高山頂上
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林道から2,3分で稜線の十字路です。粟谷からの登山道を南に、送電線栃木北幹線巡視路を東に分けて目指す深高山は西に折れます。途中石祠を見てロープのある急斜面を登れば深高山頂上です。南にわずか展望が開け行道山が対峙しているのが見えます。
ちなみに行道山という山名はなく一帯の最高点を石尊見晴らしと呼んでいます。これはこれから目指す石尊山を見晴らせるピークだからです。最近行道山の最高点の方を石尊山と呼ぶこともあるようですがそれは間違いで、あくまでそちらは石尊見晴らしです。
かつて深高山山頂は灌木に囲まれた展望峰でしたが、最近は木々が生長してわずかに南側の景観を得るのみです。落葉後の冬ならば仙人ヶ岳の全貌を見ることが出来るのに、この季節は残念ながら展望の期待はできません。
小広い頂上には石祠があり、座るための柱を横倒しに設置してあるので休憩にはちょうど良いのですが、今回のコースで登ると休憩にはちょっと早すぎます。
平坦な縦走路:
園地の散歩道のような稜線の道
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深高山から石尊山まではおおむね平坦な道で、落葉樹に覆われてまるで園地の遊歩道の風情です。すたすたと足がはかどります。日差しが遮られて背中を炙られることはありませんが、風もなくけっこう辛い暑さでした。
途中に湯殿山への分岐がありますが、通行止めとなっています。案内板によれば登山道に亀裂があるとのことですが、尾根の縁の展望地から眺めてみるとどうやら石尊神社直下の土砂採取場が湯殿山への尾根まで達してしまった様です。じつは稜線を歩いていると気づきませんがこの採取場は石尊神社直下まで広がっていて、神社付近の亀裂がそのことと直接的な関連があるとは言い切れないにしても気になります。
樹木に囲まれた通過点のような石尊山:
石尊山頂上
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ちょっとした高みに石尊山の山頂標識が現れます。標識がなければ稜線にいくつかあるコブの一つくらいにしか思えません。周囲は樹木が茂って展望もなくあまり長居も無用といったところです。
山名標のわきにススキと萩があり、暑さにかかわらず季節は初秋に入ったことを感じました。
おべんとひろば・見晴台:
石尊山からわずかに下ると見晴台です。おべんとう広場と書かれた小学生が造ったらしい案内板がありました。芝草の真ん中に柱が立っていますが、ここにたぶん梵天を立てるのではないでしょうか。
以前は関東平野や上州の山が一望でしたが、今は周囲に木が茂って南方向の展望のみとなりました。やはり、冬枯れの空気の澄んだ季節に登る山のようです。
柱に架かった寒暖計を見るとなんと33℃。暑いはずです。(^_^;
石尊神社(奥宮):
石尊神社 前(左)は断崖
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広場の南すぐ下に石尊神社があります。木々に隠れて高度感はありませんが、じつはこの場所は断崖の真上なのです。
車道もない険しい山頂にしてはとても立派な社殿です。
晴れた冬ならここからの展望は素晴らしいのですが、あいにく木々の葉に阻まれてしまいました。
帰路は来た道を一気に戻るのみです。
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2020-5-9
新緑の季節に再訪:
園地のような尾根道
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久しぶりに歩いてきました。全コースで会った登山者は5人ほどのみ。そう言えば昔はこのあたりの山は人気のエリアと言ってもそんなものでした。
ヤマツツジがまだ咲き残っていました。他には目立つような春の花もなくちょっと残念ですがむせるほどの新緑に包まれて歩けば生気が充満して来る気がします。
まだ夏草が茂ることもなく尾根筋はまるで園地のようです。
そこここに今年芽を出した幼樹が元気に小さい葉っぱを精一杯広げていました。
石尊神社は修理されて危なっかしかった屋根瓦も銅葺きにかわり「石尊宮」の額が掲げられていました。天狗と河童らしい面も掲げられていました.。天狗はもちろんわかります。しかしもう片方は顔が緑色で口が尖ってるから河童なんだろうと思いますがはたしてそうなのかちょっとわかりません。(^_^) |
石尊宮・天狗と河童(?) |
ヤマツツジ |
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【便利帳】 |
トイレ:このコースにはなし。近くの松田ダムまで行かなくてはなりません。 |
【収穫】(^_^; |
2006-9-3 62片 520g なんでか山の中にでっかいゴミ箱が。袋に入らないので抱えて下山。(^_^;
2020-5-9 23片 40g |