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日光白根山2578m あらら、2000mまでゴンドラが 
2002-8-15
雷雨続きで出かけるタイミングを逸してしまった今年の夏休み。朝、目を覚ましたら天気予報大ハズレの青空でしたので雷雲の出る前にささっと登ってこようと急ぎ車を走らせました。
話には聞いていましたが丸沼高原のなんたる変貌ぶり。とは言ってもこっちもその恩恵にあずかってゴンドラで2000mまで引っ張り上げて貰ったわけですから文句を言う筋合いではありません。(^^;
2000mまで労せず登ってしまうってことは残りが500m、こりゃ、ラクチンはいいとしても、北関東の盟主日光白根もすっかり成り下がっちゃいましたね。
こうして私たちハイカーはだんだん横着になっていく、森は歩かれないまま歩道が消えていく、という状況はいずこも同じです。
2002-10-6
紅葉にちょうど良い時期を狙って丸沼高原から−君待岩−頂上−弥陀ヶ池−丸沼高原の周回コースを巡って来ました。
【日程】 2002年8月15日
2002年10月6日
【山域】 日光
【天候】 8/15晴れのち雷雨
10/6薄曇り/晴れ
【地図】 1/25000男体山
【アクセス】 金精道路(R120)沿いの丸沼高原スキー場、看板だらけですからすぐにわかります。
シーズンの休日は渋滞を如何に避けるかがポイントですが、早朝なら東北道、日光宇都宮道路、いろは坂、湯元、金精トンネルと繋ぐオーソドックスなルートがやはり早いようです。帰路は関越道回りがやや早いようですが、関越も混み始めたら薗原湖から赤城山の北を山越えしてR122に出るのが抜け道です。大間々手前で渋滞したらさらに貴船神社が対岸に見えたあたりで左にエスケープできます。大間々も混みますから、群馬、埼玉方面なら警察署から右折、栃木方面なら高津戸峡方向へ左折すればすり抜けられます。
【駐車地】 丸沼高原スキー場。夏は無料です。やたら広いのでスキーシーズン以外は満車にはなりそうにありません。
登山者は奥の駐車場に停めるようになっています。
【コース】 2002-8-15
ゴンドラ山頂駅−大日如来−樹林コース分岐−地獄沢(仁加又沢源流)−砂礫斜面−白根山
−樹林コース−ゴンドラ山頂駅
実行程約4時間 一般向き
2002-10-6
ゴンドラ山頂駅−大日如来−樹林コース分岐−地獄沢(仁加又沢源流)−砂礫斜面−白根山
−弥陀ヶ池−遊歩道−大日如来−ゴンドラ山頂駅
実行程約5時間 一般向き
      遊歩道から白根山
 
   霧の中に咲くハンゴンソウ群落(君待岩付近)
             賑わう白根山頂

【メモ】 2002-8-15
ゴンドラを下りると2000m:

しっとりと続くオオシラビソの深い樹林
スキー場を見下ろしながら一気に高度を上げて山頂駅(いったいどうこじつければここが山頂なんだ)に着くとすでに2000m、涼しい風が吹いています。(ゴンドラ往復1800円)
駅を出ると日光白根の山頂が高々と見上げる位置に。まだまだ登るなぁという感じで、ゴンドラでここまで引っ張り上げて貰った割にはそう簡単には頂上を踏めるとは思えません。
登山道は前方左手に延びていますが、しばらくは観光客用の遊歩道で道幅も広くよく手入れされています。あたりは深い針葉樹の森で、独特の香りが充満してとても気分のよい道です。血の池、賽の磧、六地蔵などを巡って旧道を戻る周回歩道があって2カ所ほどそちらへ別れる分岐があります。
大日如来の石仏を過ぎるといよいよ本格的な登りにかかります。樹林の林床を埋めるカニコウモリ、ハンゴンソウが花盛りです。とりわけカニコウモリの群落は見事なものです。

いよいよ仁加又沢源流の登り:
仁加又沢のガレから一気に急登となります。頭上はお釜と呼ばれている大岩壁がのしかかっています。落石が多いと聞いているので気を許せませんが、道は思ったほど荒れてはいませんでした。しばらく樹林の中の苦しい登りを我慢すると南西斜面の砂礫地に出て先ほど分かれた樹林コースを合わせます。ここからは好展望と咲き競う花々のおかげで急登も気になりません。ただ、夏も終わりに近いため大方は花期も終わり、ハンゴンソウ、マルバダケブキ、トウヤクリンドウ、ヒメシャジン、シラネニンジンなど晩夏の花に限られてしまったのが残念でした。

範囲は狭いながらアルペン的景観:
君待岩というとってつけたような名前の大岩は格好の展望地です。ハンゴンソウの大群落が満開でした。
花を楽しみながらさらに一登り、花の種類が多くなってくるといよいよ草地と岩礫地の頂上の一角です。前白根からの道を合わせると左手に社があり、さらに岩の急登5分で頂上に立つことができます。あいにく遠望はききませんでしたが、五色沼がガスの中に見え隠れしていました。期待の展望は得られなくとも空気の軽さが関東以北随一の高さを実感させます。
混雑の頂上を敬遠してしばらく下った外輪山の静かな一角で大休止。本来ここは湯元から前白根を経由して登るメインルートのはずですが、丸沼高原から手軽に登れる今となっては通る人もあまりいないようです。

下りは深い樹林を楽しみながら:
砂礫地まで戻り樹林コースにルートを取るとあとは深い森の中の緩やかな道が続きます。平坦になると登路に取った岩場コースを合わせ、あとはダラダラと山頂駅まで。
駐車場に着いて、怪しい空模様もどうやらもったなと安心した瞬間に雷鳴とともにどっと豪雨になりました。山上にはまだたくさんのハイカーがいましたが難儀したことでしょう。

2002-10-6
紅葉真っ盛り:

先日の台風でかなり痛んでしまったものの、シラビソ樹林との絶妙なコントラストが素晴らしく、やはり日光の紅葉はまた別格です。快晴というわけではないので輝くような色とは言えませんでしたが、それでも薄日が射すと鮮やかな色合いが広がっていました。
前回楽しめた見事なハンゴンソウやカニコウモリの大群落は白い穂が風に揺れて寂しい風景になっていました。頂上付近のシラネニンジン、ヒメシャジンなどもすでに姿がありません。ほぼ1ヶ月半でこの変わりよう。

弥陀ヶ池は静かな別天地:
頂上直下から弥陀ヶ池
時間的にもちょいとずれたせいか、弥陀ヶ池は静かに水をたたえているばかり、周囲の針葉樹と紅葉が好ましい景観を作っていました。
ここから静かな下山路をたどって七色平経由で登路に戻りあとはダラダラと山頂駅まで。
【便利帳】 トイレ:ゴンドラ駅
水場:山中にはなし。
地図:開発後間もないため旧い地図は役立ちません。ゴンドラ乗り口に判りやすいガイドマップがあります。
【収穫】(^^; 8/15 大収穫(^^; 
360g、約200片。やっぱりたやすく登れる山になってしまいましたからね。
タバコの吸い殻が10片ほど。ちょっと考えられません。おいおい、おっさん、山に来てまでタバコ吸うか?
なぜ、360gもあったかというと、歩き始めに靴底拾っちゃっいまして、まいったなぁ、これが腰にぶら下げた袋の中でごろんごろんと重いんだ。(^^;  でも、靴底なしでどうやって帰ったのか、本人に顛末を聞いて大笑いしたいんですが。
懺悔、ちり紙を見て見ぬふり。ちょっとなぁ。こら、道ばたでウンコするんじゃねぇよ!
10/6 またも大収穫(^^;
670g、約140片。670gというのはぶら下げて歩くとけっこう重いんだ、これが。(^^;
9割方は安易なコースの登路と山頂付近で収穫、ってことはゴンドラがゴミとゴミ捨てる人も運ぶわけですね。弥陀ヶ池のコースにはゴミ皆無とは言わないまでもほんのわずかでした。
懺悔、またも怪しいちり紙を見ぬふり。きらいなんだよ、他人のウンコ。
それと山頂にあった5合瓶も見なかったことに。重いんだもの。(^^;