【メモ】 |
野反湖は遠い:
高速道がないため渋川から延々75kmも一般道を走らなければなりません。とくに六合村に入ってからは国道といえ山岳道路ですからアプローチも念頭に入れて計画しなければいけないようです。
野反峠は底抜けに明るく、ズミが満開でレンゲツツジもチラホラ咲き始めていました。
湖岸道路を走ってダム手前の展望台の駐車場が出発点です。夏休みは子供たちのキャンプで賑わうそうですが、6月では釣り人とハイカーが少し見かけられる程度です。
初めは樹林の道:
まずわずかの登りのあとハンノ木沢へと下降します。帰りの締めくくりが登りになるわけで、なんだか不安。
ハンノ木沢からは時々野反湖が望めるほかはひたすら深い樹林の道を進むことになります。とはいえ、決して退屈でつらい登りではなく、森の花が次々と現れてけっこうカメラや図鑑を取り出すのがが忙しい楽しい登りです。
順に地蔵峠、堂岩の泊場、堂岩山と続きます。
いきなり展望の尾根:
堂岩山頂上からわずか進むといきなり白砂山へと続く稜線の展望が広がります。八間山への道を右に分け快調に飛ばすとまず中間の2042mピーク、この一帯はシャクナゲが多く、わずか時期が遅れたとはいえ遠目にピンクが目立つほどの群落です。99年はシャクナゲ不作のようですがここはかなりの開花です。笹原とダケカンバが優勢な斜面はこのピークを境にさらに高山的景観へ変化しています。このピークの先は舟窪状の複雑な地形で小さな池や小松を配して、よく庭園と呼ばれるような景観を見せています。
ここから白砂山頂まではこのコースの真髄、多くの花と大展望をほしいままにできます。とりわけ何カ所かあるシラネアオイの群落はすばらしいものです。ほかにもナエバキスミレが目立ちます。
白砂山頂は静寂の中:
ほとんどのハイカーは野反湖か六合村に宿泊するか前夜発らしく、朝発ちの私たちはこの日最後のハイカーとなってしまったのですが、おかげで酔っぱらいのオヤジが下山した後は静寂そのもののこの奥山のすばらしさを独り占め。
東に延びる上越国境山稜、北に方向を変えて連なる佐武流山への稜線、その先に残雪をべっとり付けた苗場山、遠く平標山、仙の倉岳、振り向けば堂岩沢を隔てて八十三山の特別保護区、遠く鳥甲山、岩菅山、なんという贅沢な眺め。
当然ながら長駆登れば下山は地獄:
うんざりする下山が待っていました。登っただけ下る理屈。
花
樹林帯:
ヒメイチゲ コミヤマカタバミ ミツバオウレン ツバメオモト イワナシ
尾根:
イワカガミ アヅマシャクナゲ シラネアオイ ミネザクラ ナエバキスミレ
ミヤマキンポウゲ |