【メモ】 |
雨の旭川空港:
私たちのPolepoleハイキングクラブ初めての北海道の山。メンバーの普段の心がけが悪いせいで雨の旭川空港からスタートと相成りました。じつは北海道は初めてなんです、なんて仲間もいて、まずは観光巡り。
空港から美瑛の丘に直行したものの、あいにく写真もままならない土砂降り。おまけに美瑛で寄った旭川ラーメンは旭川の名前を名乗るなよと言いたいようなまっずいラーメンで、一同、意気下がりっぱなし。(^^;
ところが午後になってパノラマロード方面のドライブに出かける頃から小降りになると、これぞ美瑛の丘というような雄大な景観を満喫できました。一同、元気復活。
雨上がりとあって、あたりは観光客もまばら。やっぱり美瑛はいつ来てもきれいです。
アトリエぽぷりへ:
美瑛では絶対はずせないアトリエぽぷり。上品なとうもろこしの人形が迎えてくれます。今回は総勢11人もの不作法者を引き連れてですから嫌がられないかなと少々心配でしたが、快く迎えていただいて、ほっ。
いやぁ、おばさま連の恐ろしさに改めて脱帽しました。買い込むわ、買い込むわ。買い占めにあってブランコの人形はアトリエからあらかた消えてしまいました。
人形の制作をなさっている嵯城幸子さんは気取ることもなくちょっと控えめな方で、なるほどこのような人の手から上品な人形が生まれるのだなぁ。
今回は小さな子供の人形とブランコ人形を買いました。
宿は花神楽、ここはイチオシです:
旭岳温泉の白雲山荘がいっぱいだったので、ちょっと手前の花神楽に宿をとりました。東神楽町の公共の温泉です。ここはイチオシ。格安で清潔で従業員も親切、露天風呂からは旭岳がドンと広がっています。
翌朝早出だと言ったら特別に朝食のサンドイッチを用意してくれました。おかげで北海道メロンを添えた豪華な朝食を姿見池のほとりでいただくことができました。
登るほどに青空が広がって旭岳からはぐるり大展望:
旭岳温泉へと走る道路は信号もなく快適そのもの。キタキツネが前方をさっと横切ります。空を覆っていた雲もところどころ青空がのぞきはじめて、これは期待できそうだ。
ロープウェイで姿見駅に着く頃にはすっかり快晴になりました。トムラウシ山が雲海のさきにすっと勇姿を見せています。
姿見の池までは一投足。ですが、なんと池は雪に埋もれてせっかくの旭岳の姿見は見ることができませんでした。あたりにはまだキバナシャクナゲが咲いていて、今年は季節がゆっくりしているようです。
ここからはひたすら旭岳目指してのアルバイト。振り返れば雲海の先に夕張岳方面の山々も浮かんでいます。ほとんど頭上に金庫岩が高度を測る目安のように立っていて、これがなかなか近づきません。
やっとこさたどり着いた頂上はなかなかのにぎわい。大雪山系のほとんどすべてが把握できる好位置と高度がなんともうれしい大展望台です。これから歩く間宮岳方面や裾合平も手に取るようです。
ちょっと時期的には早すぎたようですがそれでも花々には圧倒されます:
裏旭大雪田を下る
モデル問い合わせには答えられません(^^;
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エゾタカネスミレ
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旭岳から大雪田を下るとやや湿性の裏旭のお花畑。そこから熊が岳を捲く道は乾性のお花畑。この一帯がこのコース前半のハイライトです。キバナシャクナゲに会えるのも今年の季節がゆっくり過ぎるおかげ。その分一面に咲いている艶やかなエゾツガザクラが4,5日早めだったかなと残念でもあります。エゾ タカネスミレは熊ガ岳と間宮岳の間に群生して、これも見事です。
間宮岳から左にコースを曲げて中岳分岐に向かうと右にお鉢平の壮絶な景観、左に裾合平の優しい広がりが対照的に見下ろせて、大雪の壮大さが実感できます。このあたりはクモマユキノシタの清楚な花が群生するところですが今年はまだ蕾がやっと白くなってきた程度、またコマクサの花もまだ見当たりません。
中岳分岐からは植生豊かなフラワーロード:
中岳温泉を下る
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昨年はガスの中でこのあたりの景観はまったく判らずじまいでしたが、快晴のもとを下るこのコースは花に包まれた素晴らしいところで、キバナシャクナゲの黄と残雪の純白と岩壁の黒とのコントラストも魅力です。このコースはどこをとっても感激モノですが、なかでもこのあたりは白眉と言っていいと思います。大きなタカが我々の目の前を悠々と通り過ぎていきました。
中岳温泉は先日の大雨で砂に埋もれてしまっていました。周辺のエゾノリュウキンカはちょうど満開、ほとばしる沢水の中、今年も鮮やかに濃黄の花を群れ咲かせていました。
あらら、裾合平は雪の下:
裾合平の平坦地に着くとそこは一面の雪原。沢沿いの早い雪解けと同時にあたりを紫に染めるはずのエゾコザクラもまだ芽が出たばかりでした。もちろんお目当てのチングルマ大群落には今年も会えずじまいでした。
でも、晴れ上がった裾合平の景観には大満足でした。旭岳へ向けて駆け上がるような斜面は雄大で、振り返ると大塚、小塚の特異なピークがすっと立ち上がっています。チングルマはまた次回の楽しみとして、この大景観を目の当たりにするだけでもはるばる来た甲斐はあろうというものです。
ロープウェイまではけっこうなアルバイト:
裾合分岐からロープウェイ駅までは水平道と思ってあなどると、けっこう上り下りも多く最後のがんばりを強いられます。所々笹が切れると大きな展望が得られますし、イソツツジ、ヒメイソツツジが絶え間なく群れ咲いているのですが思わぬアルバイトにうんざりして眺める心の余裕が残っていません。
最後は夫婦池周辺のお花畑をカメラに納めながらやっとこさ駅にたどり着きました。このコースは大雪ではラクチンコースの代表みたいですが、それでもまあまあのロングコースだと心得ておかないと天候によっては難儀することもありそうです。(昨年のわれわれだ。(^^; )
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