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大将旗山・額取山(1056m/1009m)
安積山塊は風の山、花の山 大展望とタケノコのおまけにつき
 
東北の名峰の陰で目立たない山々、安積山塊。磐梯山、安達太良山、吾妻山と名だたる山々の隣で、高々標高1000mではそれもいたしかたありません。でも登ってみると標高から受ける印象とは違って魅力いっぱい。とりわけ遮るもののない額取山からの展望は抜群です。また御霊櫃峠から大将旗山にかけてのヤマツツジ群落は斜面を真っ赤に染めて圧巻です。
関東ではほとんど知られていませんが、地元ではメジャーな山らしく山頂は賑わっていました。

  ヤマツツジ

     額取山頂直下の登り

  ラショウモンカズラ
【日程】 1999年5月30日
【山域】 東北・安積山塊
【天候】 快晴

【アクセス】 東北道郡山ICから喜久田、夏出経由で御霊櫃峠のルートが一般的ですが1999年春現在途中で通行止め
迂回路として三森トンネル経由湖南から御霊櫃峠
【駐車地】 峠に駐車場(満車)
【コース】 御霊櫃峠 - 大将旗山− 額取山(往復)
実行程約3.5時間 初心者向き
【メモ】 いきなりハプニング:
御霊櫃峠は電波塔が目印になって麓からすぐにそれと判ります。かなりの高さまでクルマで運んでもらえますのでラクチンコースです。
ところがラクチンに寄りかかったお仕置きか、途中で通行止め、土地の方に伺っても歩きではたいへんだとの話で、結局反対側の湖南から峠に回ろうということにしました。45分のロス、湖岸ドライブとなりました。

峠は風:
車を降りるなり吹き飛ばされそうな風。たしか麓はそよ風だったような。ここは阿賀野川を走り抜けた風が猪苗代湖の湖面をかすめ通って駆け上がってくる風の通り道です。あたりは矮小灌木と芝の明るい風衝帯特有の植生です。1000mとは思えない景観はこの風のせいなのでしょう。例年このころはヤマツツジの花で埋め尽くされるのですが今年は残念ながら花付きが悪くまた時期も1週間ほど早すぎたようで、花もちらほら。かわりにアズマギクがたくさん咲いていました。

展望は抜抜抜群:
峠からすでに大景観。左と右に中通りと猪苗代湖が望めます。登るほどに展望はさらにさらに広がり大将旗山頂上では磐梯山や安達太良が大きく眺められました。
さらに額取山頂では遮るものなし、遠く那須連山まで展望が広がっていました。

縦走路は風渡る花の道:
大将旗山から額取山への尾根道は明るくからっとした実に気持ちの良いパノラマコースです。笹原、草原、ときにはイヌブナの樹林帯と変化に富み、それぞれに次々と春の花が顔を見せます。道々ネマガリダケのタケノコを失敬し、お昼に茹でてマヨネーズでビールとともにいただきました。シアワセ、シアワセ。
   
【便利帳】 トイレ:御霊櫃峠