【メモ】 |
美しい落葉樹林:
高ジョッキ登山口付近の落葉樹
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峠脇に子育て地蔵がありますが首欠けを玉石で補修してあり、お顔がマジックで書かれているのには笑いました。
その子育て地蔵の前から登山道が始まります。電光を切ることもなく一直線に高度を上げます。あたりは落ち葉が積もった美しい落葉樹林で初冬の陽が優しく照らしていきなりの急登も気になりません。
この美しい広葉樹林は頂上近くまで続きます。きっと新緑の季節や紅葉の季節も素晴らしい景観でしょう。
30分弱の登りを頑張ると大岩が現れます。難なく越えると尾根道になり一気に展望が広がります。尾根に出ても美しい落葉樹林は続き右側に落ち込む斜面は落ち葉がふかふかに積もって陽に輝いていました。
尾根道は徐々に痩せ尾根となり、特に左側は断崖となっています。
一気の急登で高ジョッキピークに:
高ジョッキ手前のコルで一息入れていよいよ最後の岩場の登りです。
割合しっかりした手がかりもあるので難儀することもありませんが、左側は切り立った断崖なので油断はできません。
岩場を登り切ると頂上の一角です。ヤマツツジが繁茂していて花時にはさぞや朱色の花で賑やかなことでしょう。
展望は抜群です。やや低い位置に丸岩、その先に草津白根や岩菅山、さらに白砂山や谷川連峰、遠く平が岳や尾瀬も望むことができます。そのまま右に目をやれば上州武尊山、日光連山の日光白根山や男体山、足尾の皇海山と袈裟丸山、赤城山、榛名山、子持山、十二ヶ岳と見飽きぬ景観が広がっています。頂上の西の縁に行くと眼前に浅間山がドーンと輝いています。浅間隠山と隣の菅峰が間近に見上げる位置に聳えています。なんという大展望。いくら長居をしても見飽きることがありません。
頂上にはハイカー手作りの山名板があるのみでその控えめな雰囲気が好ましく思えます。小さな山名板に「高突起」と漢字表記で書かれていました。一風変わった山名はなるほどそういう意味なのかと納得です。
丸岩へ:
頂上直下の岩場を慎重に下ってあとは稜線漫歩。だたし右側が灌木に隠れて見えないもののざっくり切れ落ちているので道を外すのは禁物です。
稜線を離れても美しい樹林の中の楽しいコースが続き落ち葉を踏んでたやすく国道に降り着くことができました。
歩いてもわずかですが私たちは横着をして車でカーブ2つめの丸岩登山口へ移動しました。
ここは駐車地がなくやむなく少し広めの路肩に停めました。須賀尾峠に駐車したまま歩いて登山口に来る方が良かったかもしれません。
丸岩頂上
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小さな案内標識に従ってトラバース状の登山道を登ります。はじめは落ち葉の心地よい道ですがそのうち岩屑の道となり落ち葉に隠れて歩きにくくなります。しかしそれもわずかで程なく鞍部に登り着きます。右に急峻な高みがありなるほど高ジョッキからこちらへ直接縦走するのは無理だとわかります。
鞍部からまたやや急な登りが続きます。ここもきれいな落葉樹林でミズナラ、イヌブナなどが目立ちます。
途中から振り返ると高ジョッキがひときわ鋭く突っ立っているのが見えます。とんでもない鋭鋒です。
一登りで丸岩頂上へ。立木に覆われていますが北側の草津方面の展望が得られます。眼下には八ッ場ダムの工事現場が一望です。
手作りの山名板があるばかりの静かな頂上で、実に好ましい雰囲気です。
右に尾根が続いていますが100mほどで尽きて一気に高度を落としていきます。この先は高ジョッキから眺めた断崖となっているはずです。地面にはヤドリギの黄色い実がたくさん落ちていました。
城跡だということですが素人目にはこれといってそれらしい雰囲気は感じられませんし、そもそも頂上部が狭く砦のような山城だったのかと想像しました。ただ、尾根を進むと左側(北側)に自然のままとは思われない段があってこれが城の遺構の一部なのかなとも思われます。
私たちはここでゆっくり昼食タイムとしました。静かで暖かな天候のおかげでのんびり過ごすことができました。
白砂山 |
日光白根山、男体山、皇海山 |
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