【メモ】 |
イワウチワの花期というのにたった2グループ:
頂上へ急登
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怪しい空模様のせいか駐車場には車も見えず、私たちが支度をしているときに1台やってきただけでした。本日は2グループのみの静かな鎌倉岳です。
作業車用の道路らしき広い道を少し歩くと山道が分岐していてこちらをとりましたが、頂上へ登るには先ほどの道と結局は一緒になりました。
頂上へはクサリの設置された急な階段を直登するようになっています。わずかな距離ですが一気に登ろうとすると息も上がります。さほどの距離があるわけではないのでここは急ぐこともありません。
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頂上から見下ろす古殿町
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爽快な展望の鎌倉岳頂上:
登り着いた頂上からは爽快な展望が広がっています。
眼下の古殿町が箱庭のよう。その向こうには中景に阿武隈らしいなだらかな丘陵が続き、遠景に蓬田岳、大滝根山などがうっすら眺められます。天気さえ良ければ安達太良山、二岐山なども視界の内ですが残念ながらいつ降るかもしれないような曇天では致し方ありません。
古殿町は今まさにソメイヨシノが満開で鮫川沿いの桜が眺められます。なんでもこの桜並木は古殿桜街道と呼ばれていて桜の名所だそうです。
展望を堪能したら一旦山頂登山道下に戻り、そこから右回りで周回遊歩道を巡ります。急な斜面をトラバースしながら回り込むとほどなく駒形神社に着きますが、コンクリート製の建物で外見からはとても神社とは思えません。たぶん建物内に本殿があるのかなと想像できますが施錠されていて様子をのぞき見することはできません。
建物の脇から頂上を目指す登山道が上がっていますがクサリを頼りに一気に這い上がるような急登です。私たちも当初は頂上からこの道を下る予定でいましたがあまりに急斜面ですし雨上がりで濡れた岩が滑りそうなので登った道をまた下ることにしたのです。
神社から岩場を通過すると戻るように道が下っていきます。樹木の説明板が見えましたのでそこまで行く道と思ってそのまま直進したら尾根通しの平坦道に出ました。この分岐の案内板が指し示す文字がいつの間にか左回りになっていて???と不審な気もしたのですが地点を示すのではなく右回り左回りですから表現次第でどのようにもとれると思ってそのまま矢印に従って進みました。
尾根通しで多少登降はありますが全体落葉樹の中の優しい道でのんびり歩けます。なお、ここの樹木の説明板にはQRコードが印字されていてスマホをかざしてQRコードを読み取ると詳しい説明のサイトにリンクしてくれるスグレものの説明板です。便利ですがちょっと便利すぎて人間ダメになっちゃいそうです。図鑑と首っ引きというのもまた楽しいんですけどね。(^_^) |
賽の河原 振り袖を着た石仏
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尾根の途中に賽の河原と示された案内板があり2つの石仏が立っています。ひとつは明治のもの、そしてもう一つはなんと寛政年間のものです。寛政と言えば西暦1800年くらいですから200年以上も前のものになるわけです。それなのに彫られた状態が未だにくっきりそのままであまり傷んでいないのは驚きです。
さらに興味深いのは石仏の纏っている衣装に花柄のような模様があってそれは明らかに振り袖に見えます。銘に松川女人中とありますので女人講中が立てた石仏らしく、そのため本来仏様に性別はないのですがここでは仏様も女性らしく着飾っているのかも知れません。
賽の河原の先で道がトラバース気味になると1箇所イワウチワの群落がありちょうど満開でした。
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尾根からトラバース道へ:
イワウチワ群落
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右上に東屋が現れるとほどなく周回の先端でここは荷市場登山口や西渡登山口への分岐にもなっています。ここから戻るように左にコースをとりますがこの戻り方ではいつの間にか右回りで歩いていたはずが左回りになっているということになっていてもうなんだかわけがわからない状態になりました。
いつの間にかコースをワープしたのでしょうか。
とりあえず道のままにトラバース道を進むと、ありました、ありました、満開のイワウチワ群落です。群落は大きな規模のものが2ヶ所あり、どちらも道の両側に広がっていてみごとです。後のイワウチワ群落はそのままカタクリ、アズマイチゲ群落が続いて花好きには夢のような道です。
なお嬉しいことにはこのトラバース道は奇岩が続き幽玄な雰囲気が満ちて、またケヤキ、クマシデなどの巨木が次々現れてじつに楽しい道です。 |
カタクリ
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カタクリが終わるとわずかな距離ですが急登が待っています。急登の先で岩を縫うようなトラバース道に合流しますがどうも見覚えがあるような。
なんと先ほど駒形神社から来た道です。つまりガイドブックにも案内地図板にもない連絡道ができていたというわけです。(帰りに気付いたのですがスタート点の案内地図にだけこのルートが後追いで修正されていました。たぶん後からできた道のようです。)
結果的には周回はできたわけですが予定の楕円形周回ではなく∞記号の様に周回してしまったと言うわけです。左回りコールで廻ればこのような勘違いをするおそれはありません。 |
古殿桜街道:
古殿・鮫川沿いの桜街道
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下山後古殿の鮫川沿いにある公園で昼食にしました。
鎌倉岳では雨後で濡れているし寒いしで昼食は山麓にしようと下山してしまったためです。
目の前に鮫川が流れその両岸が桜並木となっていてちょうど満開になったばかりでした。
この桜は延々と石川町まで断続的に続いていてまた周囲にも桜が多くさながら阿武隈の谷が桜で埋まっているかのようです。福島の桜好きは相当なものでソメイヨシノばかりではなく枝垂れ桜、紅枝垂れ桜、山桜などの巨木もあちこちにあります。三春の滝桜が名高いですが同じような1本だけで咲き誇る孤高の巨木を阿武隈全域で見ることができます。
鎌倉岳へ登る車道脇にある大作の枝垂れ桜も有名ですが残念ながらやっと一分咲き程度でした。
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