【メモ】 |
稜線までは急登:
小天狗頂上・大鳥神社
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一般的な登路は2つ、表登山道と東登山道です。私たちは道の駅から建物の裏手に回り表登山口から入山しました。。
登山道は良く整備されているもののいきなりの急登です。電光を切ってひたすら登るだけの道ですが、そんななかで途中観音様の石仏に会えますし、また展望台もあってちょっと息つきのポイントとなっています。
稜線に出たところが天狗の広場と呼ばれる平坦鞍部で休憩にちょうど良い東屋やベンチがあります。
天狗の広場からわずか登ると小天狗の頂上です。周囲が切り立った岩峰ですがここは難なく登れます。大岩の上に石祠が建っていて
今日最初の絶景ポイントで南側に横たわる榛名の山群や北西に連なる県境尾根の眺めが素晴らしく、また北側の山麓に広がる広大な樹林帯も見事です。
さらに尾根の先のこれから行く不動岩に登るハイカーが眼下に見えます。
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鎖の先に不動岩:
不動岩
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一旦尾根を少し戻ってから小天狗の南側を巻いて不動岩へ。かなり険しい巻き道ですが頼りになる木の根や枝があって難なく通過できます。この道でも観音様の石仏に出会えます。
巻き道から尾根に出てその先の岩場を鎖を頼りに登ると不動岩です。
来た道を戻って小天狗をかすめ天狗の広場まで戻ると子供連れの家族が休んでいました。子供の冒険心をくすぐるにはちょうど良い山かもしれません。(ただし不動岩は幼い子供にはちょっと危険かもしれません。)
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尾根筋はなだらか:
御城平・観音
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天狗の広場からはなだらかな尾根をたどります。
坦々と歩く尾根ですが、まず三社神社の石祠に出会います。ちょっと岩に隠れるような位置ですが確かに3つ並んだ「三社」神社です。
さらに右に弘法の筆跡への分岐があるので進んでみると標識がありました。岩に文字があると言うことですがよくわかりません。
尾根道に戻りしばらく進むと御城平(実城平)です。平坦な広場で嵩山城本丸跡ということです。たくさんの観音様が並んでいますが(数えるのも面倒なので)説明板によれば観音様が70体、阿弥陀様が1体とのことです。
さらに進むと経塚の広場でここが烏帽子岩への分岐、さらにはその先で東登山道への分岐にもなっています。
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烏帽子岩、五郎岩:
五郎岩との鞍部から烏帽子岩を振り返る
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五郎岩はポピュラーな主稜線のコースから北へ大きく外れているのであまりハイカーも行かないようで静かな尾根道をたどるようになります。烏帽子岩を右にして通り過ぎる様に道が付いていますのでその姿は振り返りながら見ることになります。まさしく烏帽子。逆光で黒々と鋭い岩塔が立ち上がっています。もちろん登ることはできません。(途中の観音像まで近づくことはできます。)
さらに尾根をたどってひと登りで五郎岩、小さな岩のピークで大きな展望が得られます。小広い頂上部は休憩にはちょうど良い位置にあります。
十二ヶ岳、子持山
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大天狗:
五郎岩から戻り経塚から長い鎖場を登ると嵩山の主峰大天狗頂上です。
榛名山群
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頂上部は2段構えで平坦部の上にさらに大岩が乗っていて鎖を頼りに登れば素晴らしい展望が待っています。
その大岩の前には「女岩」と標識がありました。
その女岩からは眼下の眺めもなかなか爽快ですがここからの眺望の魅力は榛名山群、十二ヶ岳、子持山など周囲の山々です。残念ながら好天過ぎて遠望は靄ってしまいましたが澄んだ季節にはさらに遠くの山々も眺められると言うことです。
なお、長い鎖場が苦手なら途中から右に脇道がありますのでそちらから登ることもできます。
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下山も楽しい道:
道の駅から見上げる男岩
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下山は経塚から東登山道へ。
しばらく下ると左手に断崖が現れます。ここにも観音様が何体かいらっしゃいます。
そしてその先に弥勒穴を示す標識があり見上げると断崖の中程に小さな穴があります。下から見上げるととても登れそうには思えませんが行ってみるとしっかりした鎖が張られ岩には足場が切られていました。落ちたらタダでは済みませんが普通に登れば穴までたどりつけます。穴の中には弥勒菩薩石像が安置されていました。なんでも目、耳、鼻、口など身体のあらゆる穴の病に御利益があるそうです。昔の人の発想で当然ながらお産の神様とも記されていました。弥勒菩薩様がいつの間にか神様になってますが。神仏混淆の名残でしょうか。
弥勒穴からは歩きやすい道を下ってほどなく道の駅です。道の駅から見上げると高々と男岩がのしかかっています。5月にはこの男岩からたくさんの鯉のぼりが下げられて空を泳ぐそうです。 |
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