【メモ】 |
にぎわう古賀志山:
いまさらながら古賀志山の人気にはびっくりです。駐車場から古賀志山を目指してハイカーがぞろぞろ登っていきます。車のナンバーを見ると地元の車に混じって関東一円からやってきた車も目立ちます。
駐車場からわずかに遊歩道を進むと赤川ダムの堰堤となります。貯水池にはカモが泳ぎ、湖畔の樹林は色付いて晩秋から初冬へと季節が変わる雰囲気を見せています。堰堤から見上げる古賀志山は低山に似つかわしくない雄大さです。
赤川ダムから見上げる古賀志山
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貯水池湖畔の中程にキャンプ場入り口があり、ここが天狗鳥屋の登山口です。トリムコースと表示されています。脇にはトイレもあります。
キャンプ場を左に見て階段状の遊歩道をしばらく登るとトリム遊具が設置されている平坦尾根となります。ついでですから遊具が現れるたびにやってみました。バランス丸太や丸太登り、ネット登りなど、これがけっこう時間が掛かります。(^_^;
このあたりまで来ると赤川ダム付近の賑わいが嘘のようでひっそりした道が好ましく、やっと山に来た気分になれます。小ピークで北側からの登山道を併せ左に折れ、トリムコースを左下に見送るとやっと登山道らしくなります。なんと、ここでハイカーの女性に会いました。まさかこんなところで人に会うなんて、と思ったのはあちらも同じで、びっくりなさっていました。古賀志は歩きつくしたのでこっちに来てみたと言うことでした。
藪に囲まれた山頂と絶景の展望岩棚:
天狗鳥屋頂上 ただの藪(^_^;
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ジグザグ道を一登りでが天狗鳥屋頂上。藪に包まれて何の変哲もない山頂です。
山頂直前にコブシ岩展望台を示す標識がありますのでそちらに進むとベンチのある展望台となります。とはいえ、木々が茂って樹間からの眺めが得られるだけでした。
この先、露岩を縫って踏み跡が続いています。こんなに下って大丈夫かと心配になるくらい下降してだんだん踏み跡も怪しくなると突然視界が開けます。視界いっぱいに古賀志山本峰と中尾根の岩稜を見上げることができます。特に中尾根の壮絶な岩稜は見事です。
狭い岩棚で、先は絶壁ですから充分注意しなければなりませんが、それだけに空中にいるようで気分は爽快です。サイクルロードレースコースをほとんど真下に見下ろすことができます。
ただ、残念なことには眼前いっぱいに古賀志山なので他の展望は限られてしまい、南方向にのみ開けているに過ぎません。赤城山が遠望できましたが、見えるはずの秩父の山々はあまりに好天のせいで靄が掛かって見通せませんでした。
下山は途中からトリムコースをとりました。あっという間に舗装道に降り立ち、わずか戻って駐車場に帰り着きました。
トリムコース こんな器具が次々と
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雲雀鳥屋は消えがちの踏み跡を捜しながら:
ダムから雲雀鳥屋登山口までは車でわずかですが、ゴルフ場へ通ずる道路と間違えてちょっとウロウロ。
多気山と雲雀鳥屋の間に通じる萩の道の峠が登山口です。萩の道とはなんとも風流な名前ですが、遊歩道などではなく国道293への間道です。
峠の北側の石段を登り立派な鳥居をくぐると石祠があります。石祠の風化が進んで、何という神社かは判読できませんでした。ちょっと立派な石祠です。
登山道を捜してウロウロしましたが、石祠の真後ろから始まります。踏み跡程度ですが一直線に高みへ高みへと登ればすぐに尾根状となり間違うこともありません。
あたりは荒れた里山で、放棄された山特有の林相、つまり植林の跡の針葉樹に雑木が混じり、その下にシラカシやアオキやヒサカキが繁茂し始めて、雑然とした感じです。
やがて最初の小ピーク。ここでまたウロウロ。全体を見ればほぼ真北へ進むのですが、この第1の小ピークでは右に折れる様にルートをとるべきでした。私はそのままわずかに直進して作業道に降り立ちその作業道をたどってコースに戻りました。
雲雀鳥屋頂上
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このような作業道が何度か踏み跡を乱していますが、イバラが茂っていますからあくまで踏み跡をたどった方がよいようです。踏み跡は雲雀鳥屋を目指してほぼ直線です。
第2の小ピークを越し、最後に作業道にコースを乱されないように注意深く踏み跡をたどると(要は一直線に進めばいいだけですが)、雲雀鳥屋頂上。展望もなく、名前に惹かれて登ったというだけの山頂でした。木々の隙間に鞍掛山や半蔵山、男抱山などが認められます。
ところで、雲雀鳥屋は「ひばりがとや」と呼ぶようです。
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