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十勝ガーデン巡り(番外編)

十勝をぐるりガーデン巡り

六花の森、紫竹ガーデン、真鍋庭園と十勝のガーデンを巡ってきました。中でも真鍋庭園は圧巻でした。庭園でありながらまるで深い針葉樹の森に迷い込んだようでした。

     六花の森        真鍋庭園
【日程】 2019年6月12、13日
【山域】 十勝
【天候】 曇り

【アクセス】 新千歳空港スタート。千歳東ICから道東道。十勝清水ICから十勝平原一巡り。
【コース】
十勝清水IC - 共働学舎 - 神田日勝記念美術館 - 十勝牧場 - 帯広(泊)
- 六花の森 - 紫竹ガーデン - 真鍋庭園 - 帯広川西IC
【メモ】
新得 鹿追 音更巡り:
共働学舎ミンタルのラクレット
 

十勝巡りの1歩は共働学舎ミンタルから。腹が減ってはなんとやら、まずは腹ごしらえ。
十勝清水ICから新得を目指してしばらく走り、アホなナビのせいで山の中に突っ込んで行きそうになったりしながら道迷いの末、どうにか探し当てた共働学舎ミンタルへ。来る前からこれと決めていたラクレットオーブンをいただきました。たっぷりチーズでお腹いっぱいです。
他にいろいろなチーズやケーキ、工芸品、野菜なども販売しています。
入るときは空腹が先に立ってよく目に入りませんでしたが、かわいい建物の周囲には初夏の花が咲きとても好ましい雰囲気です。ついつい長居してしまいそうですが、まだスタートしたばかり、そうもいきません。
次なる目的地はテレビドラマで一躍知れ渡って今や十勝に来たら外せない神田日勝記念美術館。短い生涯の中で画風が変遷している流れを見るにつけ夭逝が残念です。いきなり話題の画家になってしまった感がありますが実際にはドラマで火がつくずっと前にできた美術館ですからすでに評価も確固としていたということです。絵心も知識も見る目も持ち合わせていないまま迫力の展示を前にしたというわけです。申し訳ない、天陽くん、いえ、日勝さん。

  神田日勝記念美術館

    十勝牧場白樺並木
まだまだ日が暮れるまでにはたっぷり時間もありそうです。では、十勝牧場(独立行政法人 家畜改良センター十勝牧場)へ。
観光牧場ではないので案内板もそれほど多くはなく、また牧場が広大すぎるので域内に入ってからも迷いがちです。(分岐でどっちへ行こうか迷ったら立ち入り禁止じゃない方へと行けばなんとか展望台へ行けます。牧場施設はすべて一般立ち入り禁止です。))
右折、左折を繰り返しながらどうにか十勝牧場展望台へ。展望台といってもちょっとした高みに低い櫓があるだけなので爽快な展望が待っていてくれるというほどではありません。ただただ広大な牧草地が広がっているだけです。それにしても、広い。
牧場の入り口近くまで戻りまたうろうろ探しまわって白樺並木に行き当たりました。 一直線の道の両側に白樺並木が続いています。(ここだけかと思っていましたが、十勝の畑作地帯を走るとあちこちに白樺並木はあります。)

清冽な流れの岸には咲き残りのエゾノリュウキンカ
 

六花の森:
翌朝は一番乗りで六花の森に。山野草を主とする庭園と画家ごとの小さな美術館とカフェが点在しています。となりは六花亭のマルセイバターサンドの工場です。
庭園はよく手入れされているのですが自然のままの森の雰囲気を巧みに演出しています。
園内に入るといきなりベニバナイチヤクソウの大群落です。いくら人の手を入れていると言ってもこれほどの大群落になるものかとびっくりです。
他にもなかなか会うことのできない植物があちこちに生育していて、花好きにはたまらない散策になりました。
園内管理のリーダーらしき方にヤマシャクヤクの在処を聞いたら整備している職員に話していただき、そしたらわざわざその職員が仕事の手を休めて案内してくれました。樹林の下にヤマシャクヤク、ササバギンラン、サイハイランというなかなか会いたくても会えない花たちが勢揃いで咲いていました。感謝、感謝。植物が大好きそうな管理員ですから植物が大好きな客にはとりわけ親切なんでしょうか。花に会えたのもさることながら思いもよらない親切にもほっこりでした。
森の中にはいくつか小さな美術館があり、作家ごとに絵画を展示しています。北海道の風景画など魅力いっぱいです。六花亭の包装紙のあのデザインを制作した坂本直行さんの記念館もあります。
出口にはカフェ+売店がありおみやげも買えます。
六花の森の花(クリックで拡大)

 ベニバナイチヤクソウ

 ベニバナヤマシャクヤク

  エゾカンゾウ

 エゾカワラナデシコ

  フタリシズカ

  ササバギンラン

  クリンソウ

  サイハイラン

紫竹ガーデン:

      紫竹ガーデン

六花の森から紫竹ガーデンへは十勝らしい景色の中を走ります。それほどの距離ではありませんが広大な圃場と防風林がはるばる十勝に来たのだと思わせてくれます。
紫竹ガーデンはそんな十勝の景色にとけ込んで畑作地帯の一角にあります。まったくの園芸のガーデンですから六花の森のように自然を模した植栽ではなく花壇を花で飾った庭園です。
ちょうどクレマチスやシャクヤク、ルピナスが花盛りでした。
先日、異常な暑さで紫竹ガーデンのチューリップが全滅したニュースが流れましたが、よくしたものでその代わりにもう少し暑い方が好きな花たちが元気に咲いていました。
ここは手入れもほどほどにして花の組み合わせで次々咲かせるやりかたらしく、雑然としているようで実はうまい具合に咲き続けています

     広大な圃場と防風林が織りなすいかにも十勝らしい風景

真鍋庭園:

   針葉樹の真鍋庭園

フライトの時刻が気になりますが、最後に真鍋庭園に寄りました。ついでにという程度の気持ちでしたが今回のガーデン巡りのうちもっとも印象に残る庭園でした。
全体が針葉樹の森で、ルートが工夫されているのか地図で見た広さと実際歩いた印象とは大違いでまるで奥深く森に分け入った気分です。
欧州由来の樹種が多く、見たこともないような針葉樹が隙間なく植栽されて独特の雰囲気があります。
日本の針葉樹林と言えば黒っぽい樹種で森全体が暗く感じますがここでは白っぽいのやら黄色いのやら多彩な色彩で全体明るい森の印象です。それにしてもよくぞこれだけの針葉樹を集めたものです。
まだまだ行きたいガーデンもありますが駆け足旅なので真鍋庭園で満足したところで今回の旅もおしまい。

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