【メモ】 |
2018-11-3
いつも見ているのに縁遠かった鷲ヶ峰:
駐車場付近から見上げる鷲ヶ峰(前衛尾根)
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信州の山に来て天候などで撤退したときこのまますごすご帰るのもなんだなと霧ヶ峰をぶらっと歩くなんてことがときどきあります。そんなときいつも気に掛かっていたのが八島湿原の北に位置する鷲ヶ峰でした。登れば簡単そうですがどうも霧ヶ峰の端っこの付録みたいな存在でいままで登ったこともなく、それでいて気にはなっているという中途半端な山でした。
疲れ気味の週末、ちょうどいいやと思って行ってきました。
なんでいままで登らなかったんだろう、と思わせるとてもいい山でした。
秋も深くなって観光で訪れる人も少なく、しみじみと昔の霧ヶ峰を思い出しながら歩いてきました。 |
すぐさま大展望:
八島湿原と八島ヶ池
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駐車場からはまず無粋な歩道トンネルをくぐって八島湿原を一望する広場に出ます。湿原の向こう、左にゼブラ山、中央に蝶々深山、右に車山など霧ヶ峰の核心部といえる高みが並んでいます。
そのまま木道を下ると八島湿原を一周する遊歩道になりますが、鷲ヶ峰へは左の笹の中の道をとります。
すぐに道が二分するので左を進みそのまま尾根道となる登山道を登ります。すぐ先に鹿除けのゲートがあるので通過したら必ず閉じておかなければなりません。
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なだらかな尾根:
登路で振り返る(八島湿原、蝶々深山、車山)
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鹿除けゲートを通過するとすぐに登りとなります。砂礫の滑りやすい斜面ですから注意が必要です。 背後には霧ヶ峰の全景が広がっています。ただただ広くなだらかです。急登の印象がある車山もここから見ると案外なだらかに見えます。
ほぼ一直線にぐんぐん登ってあっという間に駐車場が遙か下方に見えるようになります。やがて前衛峰に登り着きますが、これが先ほど駐車場から見えた鷲ヶ峰と思っていた高みで、実際の鷲ヶ峰はまだまだ先でいくつかのピークを越えなければなりません。とはいえもうさして急な登りもないようですからのんびり景色を楽しみながら行くことにします。それにしても素晴らしい眺め。
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展望峰鷲ヶ峰:
北アルプス展望
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いくつか高みにだまされてやっと頂上です。山銘板兼方面指示板、山名方位盤、三角点があり、ぐるり360°の展望です。
ただ、本来は北アルプス全山が眼前に広がっているはずですが肝心の山のあるエリアに雲があって遠景は見通しがよくききません。期待していた穂高岳、槍ヶ岳が時々雲から顔を出す程度です。常念岳、蝶ヶ岳だけは(こちらから見ると)北アルプスの一番手前になるので雲もなくくっきりしていましたが、ほかは雲に遮られたり雲と区別が難しかったりでちょっと残念でした。
むしろ楽しいのは近景の晩秋の風景です。枯れ色となった霧ヶ峰の全景、すっかり葉を落としたダケカンバが広がって茶と白の取り合わせが美しい姫木平方面の山々、山ばかりの視界の中にあってそこだけゆったり広がっている諏訪湖など、くっきり晴れた日なら遠景に気をとられて気づかずにいただろう景色が楽しめました。 |
御料局三角点
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頂上の一角に三角点がありますが珍しい御料局三角点です。かつて八ヶ岳一帯の森林は皇室の財産で宮内庁御料局が管理していたため特別な三角点が設置されたと言うことです。
現在は一般の国有林でしょうから御料局三角点というものはないのでしょうが標石がそのまま流用されているのでしょうか。
頂上一帯は小広くまた腰掛けるのにちょうどいい大石がいくつも頭を出しているので一休みにもってこいです。ラーメンを作ったりコーヒーを淹れたりしてゆっくり時を過ごしてから、下山は往路をそのまま戻りました。 |
2019-11-23
あらら、通行止め:
霧の登路
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和田峠からのコースを歩こうとビーナスラインを通ろうとしたら和田峠トンネル分岐で無情の通行止め。しかたなし、しばらく舗装道を歩くことにしました。
霧の中でしたがしっとりしたなかなか味わいのある落葉樹の中の一本道でした。
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一瞬諏訪湖が見えただけ:
頂上でしばらく待ちましたが雲は薄く今にも青空が覗きそうなのに結局展望が得られたのは一瞬でした。諏訪湖が眼下に横たわっていました。すぐにまた雲がかかってそれっきり。残念。 |
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【便利帳】 |
トイレ:八島湿原駐車場 |
【収穫】(^_^; |
2018-11-3 70g 16片
2019-11-23 60g 12片 |
【寄り道】 |
菜ないろ畑:立科町芦田 産直果物と野菜 リンゴが種類豊富でおいしいです
風の丘しいある:佐久市根岸 ローズガーデン&カフェレストラン 西洋の要塞みたいな塔がそびえていて一目でわかります |