【メモ】 |
少々荒れた里山から小気味よい露岩の尾根:
尾根コースを右に分けて林道終点から東電の巡視道を登ります。少々荒れた里山という感じで、倒木や枯れ枝がちょっと邪魔になりますがおおむね歩きやすい登山道です。
露岩の急登(鉄塔先)
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尾根に出ると尾根コースと粟谷からのコースを併せます。案内標識によると粟谷コースのわずか先にカタクリ群落があるようです。
一登りで巨大鉄塔。行道山方面の展望が開けています。
鉄塔から先は露岩の急登で、赤ペンキに従って岩を縫うように登りますが、特に危険な箇所はありません。
ここの露岩は固い岩質のチャートで、足利の山の特徴的な景観です。
振り返ると近すぎる鉄塔と送電線が少々邪魔になりますが、紅葉の尾根コースが一望。そしてその先には足利西部の街並みや太田金山、さらに関東平野の大きな広がりが見通せます。あいにく遠望の効かない天候で、当然見えるはずの秩父の山々までは眺めが届きません。
次々と三山の石祠、頂上には立派な湯殿山:
露岩の急登を登り切るとちょっと平地となって石祠と四等三角点があります。350.9m。
この先次々と石祠が現れ、それらは羽黒山、月山、粟谷湯殿山、さらにまた羽黒山と続きます。頂上直前の羽黒山は社殿でもあったのか方形の土台石が残っています。
羽黒山 月山
そして頂上に着くと立派な湯殿山の石祠。よくぞこれほどの石材を持ち上げたものです。
鳥居に398.7mの標高を記した板きれが結んでありました。三角点峰でもないのにこの精度の数値は地形図から読み出したはずもなく、何らかの測量による数値と考えられます。その根拠となった資料をご存じの方がいらっしゃったら教えていただきたいものです。表題ではその標高を採りました。
頂上からは南の関東平野、北東の深高山や赤雪山の展望が得られます。
頂稜部は細長い平坦尾根で、そのままたどるとわずかで次の高みのつつじの峰となります。ここから木の間越しに石尊山から深高山の尾根が望めます。木々をまとった断崖が見事ですが、その手前の採石場が目についてちょっと残念な景観となってしまっています。
ここから左に周回コース、まっすぐは石尊山コースとなりますが、石尊山へは現在通行禁止となっています。採石場が縦走尾根まで達してしまっていて危険という理由でしょう。(石尊山側には通行禁止の標識がありますが、こちら側では見あたりませんでした。)
下山も露岩の急下降:
下山路の岩場
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ここから引き返して湯殿山まで戻り、帰路は表コースをたどりました。たぶんこれが昔からのコースのようです。いきなりの急下降ですが、岩質が固く手がかりも多く比較的歩きやすい岩場です。一枚岩の場所には岩にステップがつけてあります。
露岩帯を通り越してしまえばあとは坦々と雑木の尾根を下るのみ。途中粘土質の滑りやすい道となりますが、それもわずかで、駐車地のすぐ上の三山の麓宮に帰り着きます。
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