【メモ】 |
稲荷神社から西場富士:
稲荷神社
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以前百観音から迷いながら西場富士へ登ったことがありますが、その帰途、稲荷神社が登山口となっていることに気づきました。
稲荷神社は社務所にも参道の鳥居にも社殿にもなんとか稲荷という名前は掲げられてなく、ただ稲荷神社となっています。社務所前が駐車場になっていましたのでここに車をおきましたが、もちろんハイカー用駐車場ではありませんのでこっそり駐車することになります。どうせ周回コースとなるのですから阿夫利神社の駐車場に置くことをオススメします。
登山道は社殿右手から始まります。まずは大小山にまるきり背を向けて東に山麓道をたどります。人家の裏を反対方向に進むのでこれで大丈夫かと不安になりますが、やがて立派な案内標識板が現れてこの道が西場百観音からの道だとわかります。案内標識で左に折れると一気に急登となり喘ぐ間もなく西場富士山頂。山麓から見るとおり急な登りのあとの平坦な頂上で、4等三角点と山名標識があり、北に木の間越ですがわずかな展望があります。
縦走路はせっかく登ったのにまた大下りですが、大小山と対面でそこそこ眺めは得られます。あとはいくつか展望ピークを登降しながら妙義山までいつもの道をたどります。
大亀裂で遊ぶ:
亀裂の底から稜線を見上げる(撮影あまな氏)
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途中に地元の皆さんがキレットと呼んでいる岩場があります。尾根を歩くと確かにキレット気味ですが、むしろ尾根方向に地形を見ずに造山運動で山が割れた地形として見るとキレット=切戸というよりriftとかfissureとかいうような地形です。チムニーというには傾斜が緩いし、ちょうど氷河ならクレバスという感じです。クレバス見たことないけど。
ここでは亀裂と呼んでおきます。
狭い空
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ぱっくり裂けた亀裂はかなり下まで続いています。当然探検しなければ。(^_^)
一旦登山道を戻って、頃合いの地点から藪を突いて亀裂の下部に出ました。私たちは強引に藪を突いたのですが、ちょうど亀裂の下を通過するように昔の山腹道の跡があり、どこかそのとりつきを探せば楽に降りられるかもしれません。
見上げると一直線に亀裂が走り、両壁の間隔が約1.5m、手を広げればちょうどつっかえ棒になる間隔です。底には落ち葉が積もって歩きにくいですが、岩角を掴んだり腕を突っ張ったりしながら登れないことはありません。見上げると地の底の雰囲気とまでは言えないけれども、小さな冒険心を満たすに十分で、まさに山遊びの楽しさを満喫できます。
頂上直下から北尾根を降る:
頂上手前から右に分かれる水平道があります。この道はすぐに左に岩場を登って頂上へ通じていますが、尾根に出たところ(行き止まりの看板があります。)でそのまま右に尾根をたどると小ピークとなり展望が開けます。さらにこのピークを下るともう一つ展望岩がありここからの眺めはなかなか爽快で、一般のハイカーもここまで足を延ばしてほしいポイントです。あたりはミツバツツジ、ヤマツツジが群生して花時にはさぞやと思わせます。見下ろす谷は雑木の美しい林で、大小山の南面の林がすっかり荒れているのと好対照です。
ここから谷を目指して藪を下降しましたが、ツツジの枝に叩かれてちょっと難儀しました。降り着くと作業道が登ってきていて、最近手を入れた跡も見られます。山仕事に入っているのかもしれません。もちろん踏み跡程度ですからハイキングコースに使えるほどの整備はされていませんし、下った先は立ち入り禁止です。
ワイワイとゴミ退治:
ミヤコザサの林床がきれいですが、見上げると右側は杉植林地、左側は落葉樹林、そして登る先は岩壁がのしかかっています。頂上では判りませんが、天狗岩(大小の字)に匹敵するような岩場となっています。
さっそく袋とトング(痛い出費だった(;_;) )を取り出してあっちだこっちだと大騒ぎしながらゴミ退治。
直下の登りはなかなか大変:
右にルートを採ると一枚岩になって登れませんので、やや左に採りました。もっと左は立木が多く登りやすいものの頂上には出られませんので直登の意味がなくなってしまいます。(直登にこだわるのもあまり意味ないんですけど。(^_^;
)
最後は立木を頼りにカラダを引き摺りあげる様にしてやっと頂上にたどり着きましたが、ゴミ袋を背負っての登りはけっこう大変。
曇り空ではありましたが、日光や足尾、安蘇の方面はそこそこ遠望がきいて、山座同定しながらゆっくり頂上を楽しみました。
百観音:
3月13日は南東尾根から最短で下山しましたが、3月20日は仲間も一緒なので滝コースまで大回りしました。
駐車地まで戻ってから百観音まで回り道。ホントに100体もあるのかと数えてみましたら、ぴったり100。おお、さすが観音様はウソつかない。
以前、百観音の左脇を登って西場富士を目指しましたが、藪の中をうろうろして苦労しました。しかし、お堂の脇から水平道があって、これが先ほど登った道に続いていることが判りました。これなら、なんの苦労もなく百観音と大小山が結べます。
(2012−9−9)
秋を感じようと登ってみましたが、暑さに閉口。
途中見た石祠にはなんと延享の年号が刻まれていました。
西場富士頂上 |
西場富士、妙義山、鷹ノ巣山 |
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山麓の花(写真クリックで拡大)
マルバルコウ |
ヘクソカズラ |
ヤブツルアズキ |
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【便利帳】 |
トイレ:下山点の阿夫利神社 沢水ですが水道もあります。 |
【収穫】(^_^; |
わぁーい、大収穫 4.8kg (^_^)
手作り山名板が2枚。哀れゴミになっちゃったか。
ビール瓶投げるなって。
なんでか、謎の漬け物プラ樽。
帰りにこいつを担いで降りるのに難儀しました。時間とともに腕にきいてくるんです、これが。(^_^;
分別して、ハイ、ポーズ、記念撮影。 |