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  大小山313.8m(滝コース)

石尊の滝からぐるり周回する岩尾根の楽しい新コース。
あまり知られてはいませんが阿夫利神社先の石尊の滝から南の支尾根にとりつき、主尾根から鷹巣山、妙義山へと回り込むコースは展望抜群の岩尾根をたどる楽しい岩稜コースです。
空気の澄んだ季節には関東周辺の山々は言うに及ばず、遠く槍ヶ岳まで届く遠望が得られると言うことです。

関連ページ
大小山阿夫利神社より http://www.kimurass.co.jp/daishou.htm
大小山市界尾根 http://www.kimurass.co.jp/daishoushikai.htm
大小山大沼田より周回 http://www.kimurass.co.jp/daishouonta.htm
大小山百観音より http://www.kimurass.co.jp/daishoukannon.htm
大坊山・大小山縦走 http://www.kimurass.co.jp/daiboudaishou.htm
大小山赤見コース http://www.kimurass.co.jp/daishouakami.htm
大小山北面直登 http://www.kimurass.co.jp/daishoukita.htm
大小山駒場から北面 http://www.kimurass.co.jp/daishoukomaba.htm
【日程】 2005年1月1日(こちら
2006年1月3日
2006年1月15日
2006年2月19日
2010年12月12日
2013年10月13日(こちら
【山域】 安蘇
【地図】 1/25000佐野、田沼
【アクセス】 東北道佐野ICからなら国道50号を西へ足利方向へ、群馬県方面からなら国道50号を東へ。足利・佐野の境界あたりに来れば北側に「大小」の文字の架かったピークが見えます。こんな山は近くには他にありませんからあとはこれを目指して走ります。阿夫利神社へはちょっと道は複雑ですが、「大小」の字の架かった山頂直下を目安に山懐を目指せば案内板が角々に立っていますからどうにかたどり着けるはずです。
【駐車地】 阿夫利神社前に大きな駐車場
【コース】 阿夫利神社前駐車場 - 石尊の滝 − 支尾根 − 主尾根 − 鷹巣山 −妙義山 − 鷹巣山 − 大小の字 − 男坂
− 駐車場
実行程約2間 初心者向き

    大小の文字と鷹巣山、妙義山

【メモ】 2005年1月1日
滝コース:

大晦日の大雪にもかかわらず、元旦の大小山には初日の出を迎えにかなりの登山者があったということです。
私は例年通り隣の三毳山で初日を迎えました。雪を踏んでの楽しい初日の出でした。帰ってゆっくり元日を過ごすつもりが、あまりの好天に昼近くになってまた今度は展望を楽しみに大小山まで出かけてきました。前々から気になっていた登り道を確認するためでもあります。
大小の文字経由の直登登山道は駐車場から阿夫利神社の右を緩やかに登って行きますが、神社の左手から小沢沿いにももう一つよく踏まれた道があります。これが滝コースの入り口です。滝といっても木の樋から流れ落ちているだけですので、水垢離でもするためのものでしょうか。
杉木立の中をしばらくゆっくり登ってから左に方向を変え枝尾根に登りつき、枝尾根に出たら右にとり主尾根を目指します。この枝尾根は途中に岩場もあり、左に関東平野を眺め、右には大小の文字を見上げながら登る楽しい道です。左真下のゴルフ場は見なかったことにしましょう。
登りついた主尾根のコブには道標があり逆コースで下山する場合にはこの道標を見逃さないようにしなければなリません。なお、逆コースの場合、枝尾根の下降の時に勢いに任せて直進して下りすぎると駐車場に戻れません。また、さらに下った斜面に右に分岐する作業道がありますが、ここは直進します。

展望の主尾根:
主尾根に出ると西方向にも展望が開けます。ここから鷹巣山を経て最高峰妙義山までは展望のよい岩稜で、関東平野を背にしていくつかのピークを越えて行くじつに爽快なコースとなっています。最初のピークから見上げると登ったり降ったりのハードな尾根に見えますが、実際に歩くとそれぞれわずかな登りで簡単にそれぞれのピークに立つことができます。だた、一カ所岩場がありますが、ここは左に巻く道がありこちらを通る方が無難です。

大展望の鷹巣山、妙義山:
三毳山と筑波山
大小の真上の鷹巣山は最近作られた標識では大小山となっていて、鷹巣山の名称は見られなくなりました。子供の頃から大天狗、小天狗の「大」「小」は妙義山、鷹巣山の「大」「小」をも暗示していると思っていたので最高峰妙義山を大小山と呼んだり、2山ひっくるめて大小山と呼ぶこともあって実際にはかなり混乱していました。地元では昔からこのように呼んでいたのでしょうか。もっとも整備をしたり標識を建てたりしているのが鷹巣(大沼田側の山麓の地名)とは反対側の富田地区なので、鷹巣の呼び名を採っていないのかもしれません。そのあたりの事情はよそ者にはよくわかりません。なお、1/25000地形図では最高峰を大小山としています。
その2山はかなりな急登を強いられます。まずは大小の真上に立って妙義山のかわいい鋭鋒とそこから左に連なる越床峠への尾根を眺めることになります。なかなか魅力的な眺めです。妙義山へはいったん岩場を急下降して一気によじ登るのですが、雪があると下りで少し難儀するところです。しかし、それもわずかで文字通りの360°の大展望の頂に立つことができます。
妙義山はその展望の広さからいって、おそらく安蘇山塊ではもっとも優れた展望ピークです。かえって安蘇の核心部から適度の距離で離れているからなのでしょう。

下山路:
褶曲した層状チャートの露岩

帰路は大小の文字の下の展望広場を経由して駐車場まで戻りました。このコースは大小山の頂上と駐車場を結ぶには最短距離となり、また大小の文字の直下を経由することもあって、登りか下りのいずれかにとるハイカーが多いようです。途中、典型的な褶曲した層状チャートの露岩があり子供たちの勉強にもってこいの楽しい岩場となっています。道はいったん2つに分かれ、右にとると女坂、左にとると男坂、いずれまた一緒になりますが、雨上がりの日や雪の残っている季節には女坂は滑りやすくむしろ岩場を通る男坂の方が歩きやすいかもしれません。男坂女坂が合流すると程なく阿夫利神社の駐車場に戻ります。
大小の文字経由とこの滝コースの組み合わせ、あるいは東尾根と滝コースの組み合わせは阿夫利神社の駐車場を使用した周回コースとしておすすめです。

大小山一帯は地元で整備、清掃をして大切にしている上に、思い入れの強いハイカーのみなさんもゴミ拾いなどしているおかげでとても気持ちよく歩くことのできる山域です。行き過ぎた整備は困りものですが、過度のテープや山名標などもなくすっきりしているのにはとても好感が持てます。

2013年10月13日
秋の大小山:
やっと涼しくなったので初大小山です。
うねうねと続く安蘇山塊の先に足尾、日光

快晴で遠望がきくかと思いましたがかえって好天過ぎて北アルプスまで届く展望は得られませんでした。それでも八ヶ岳や奥秩父、富士山、スカイツリーなどシルエットながら見ることができました。
北の方向は安蘇山塊、日光連山などが一望でした。(残念ながら日光白根山は雲に遮られました。)
なぜか頂上に幾種類もの蝶が集まっていました。カップル捜しも秋の深まりを前に忙しそう。
 

【便利帳】 トイレ:駐車場に地元で清掃してくれているトイレがあります。
コンビニ:旧国道に2店。山裾にはありません。
【収穫】(^_^; 2006-1-15 190g 16片
2006-2-19 230g 53片(ほとんどは山頂直下断崖で)
2010-12-12  20g 13片
2013-10-13 10g 8片
2014-11-2 30g 14片
2015-10-12 40g 13片
2018-1-4 50g 6片