目次

   袈裟丸山バラ沢峠尾根周回

バラ沢峠から奇岩帯を経て大笹原周回
袈裟丸山登山のもっともポピュラーなコースは折場登山口から弓の手コースを登るルートですが、その折場登山口を目指して沢入から林道をたどって最初に登り着く峠がバラ沢峠です。
かつては登山道(あるいは作業道)が交差していたようですが弓の手コースが開かれてからはほぼ廃道となっていました。最近になって歩く人もいるようで取り付きには階段も設置されて一応バリエーションコースながら藪をかき分けることもなく歩けるようになりました。
登った先には奇岩帯もありさらには下山路には広大な笹原が待っていて楽しいコース取りができます。特にアカヤシオの季節には全ルート花に包まれて夢のような一日となります。

(一般ハイキングコースではありません。)

関連ページ

袈裟丸山塔ノ沢コース
袈裟丸山弓の手コース
袈裟丸山郡界尾根
袈裟丸山郡界シャクナゲ
袈裟丸山笹尾根バリエーションコース
前袈裟丸山東南尾根
前袈裟丸山東南尾根周回
袈裟丸山小中川本流左岸尾根
袈裟丸山下の滝沢左岸尾根
袈裟丸山オオノ沢左岸岩稜
袈裟丸山バラ沢峠尾根
二子山

【日程】 2024年4月29日
【山域】 足尾
【天候】 晴れ
【アクセス】 群馬側から国道122号足尾方向に草木ダムの先、沢入で寝釈迦の案内に従って左折。途中塔ノ沢コース分岐を見送り、鉄塔のあるバラ沢峠が入山点。
【駐車地】
 峠に20台ほど停められます。
【コース】
 バラ沢峠 − 伐採地 − 1480m圏ピーク
 − 奇岩群 − 笹原斜面 − 林道 - バラ沢峠
 
 実行程約4時間 ベテラン向き
【メモ】
アカヤシオ群落
バラ沢峠の入山点:
バラ沢沿いの車道を上ってきて送電鉄塔のある峠がバラ沢峠です。ここが登山口になります。
以前は法面を登るのに苦労しましたがなんと階段ができていました。尾根道ははっきりしませんがすっきりした樹林で下草もまばらでどこを歩こうが勝手という感じです。尾根を外さないようにすれば間違うこともありません。
途中岩場もありますが注意して通過すれば問題ありません。
尾根はずっとアカヤシオの花が咲き乱れて夢のような景観です。
右に大規模伐採地を見てほどなく1480m圏峰に登り着きます。低木と小笹の静かな小ピークです。
ここから踏み跡を頼りに小尾根を左にとると前方に奇岩が現れます。 

まさに奇岩:
アカヤシオの花に包まれた奇岩
アカヤシオの花に囲まれ、その花の向こうに奇怪な大岩がすっくと立っています。数十年前にこの奇岩に初めて会ったときの驚愕を今も鮮明に覚えていますが、見慣れた現在でもつくづく自然の造形の奇怪さになおも驚かされます。
まだ定まった名前はないようですがハイカーの間でははさみ岩とかクジラ岩とか呼ばれているようです。初めて見たときの印象からカミツキガメ岩と呼んでいましたがそろそろ皆さんの呼称に従おうか。(^_^;
周囲も奇岩がひしめいて山遊びにはもってこいのエリアです。また展望も抜群、袈裟丸山群、赤城山など一望です。
花に囲まれてゆっくり昼食としました。一部のハイカーに知られてしまったといえどまだまだ入り込む人も少なくいまも野生の領域であることに変わりません。すぐ近くを二頭の鹿が悠然と通って行きました。 
アカヤシオの咲く頂稜部 左奥の密生地が1549m峰

大笹原を下る:
大笹原 遠景は前袈裟丸山

奇岩の基部を右手に回り込むと踏み跡が現れます。
ほぼ尾根筋に従って下っていくと前方が大きく開け大笹原の一角に飛び出します。いやぁ、壮観にして爽快。
上方や前方の尾根にはアカヤシオが咲き、遠く前袈裟丸山も高々とそびえて袈裟丸山群の大きさを実感します。
特にはっきりした登山道があるわけではありませんが小笹の斜面ですから疎林に沿って笹原の縁を歩けば方向を外すことはありません。
やがて踏み跡がはっきりして疎林の中の道となるといきなりブルドーザ道に変わります。
なんのための道かよくわからないブルドーザ道を下ると突然林道に飛び出します。林道を歩いて前から気づいてはいましたが何か工事でもしているかと思っていたのがどうもそうではないようです。謎の道です。
あとはのんびりと林道をバラ沢峠まで戻るだけ。
法面にしがみついている小さな花々も林道歩きの楽しみの一つですし、また見上げる斜面を彩るミツバツツジもあたりを賑やかにしてくれています。

   大笹原を下る
【便利帳】 トイレ:折場口、草木ダム
目次