【メモ】 |
2006-5-21
大混雑の折り場口:
ミツバツツジ
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すでに林道がオオノ沢を越えるあたりから駐車している車があって、慌ててやや広い部分の路肩に駐車地確保。少しの距離ですが登山口まで歩く羽目になりました。
案の定、登山口はごった返していました。大型バスが何台も来ていて、それが二重駐車なものだから他の車がすれ違えず、にっちもさっちもいかないで大騒ぎ。とんでもないことになってます、最近の袈裟丸山。(^_^;
ここの林道は大型バスが入ってくるなんて想定していないはずです。狭い林道で鉢合わせしたら大型バスをバックさせるわけにいかんでしょうから、場所が悪ければ延々とバックしなきゃならず、たまんないでしょうね。おまけに大人数がぞろぞろですから、登山道で出くわしたらもう災難を甘んじて受け入れるしかないわけで、そんなツァーの来るような山に行くこっちが悪いってことですかね。
(帰りに小中方面に走ったら駐車の列がずぅーっと折場橋まで続いていました。)
消えかかった作業道跡をたどる:
庭園の沢
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喧噪の登山道の途中から古い作業道に入りだらだらと下って小沢に出るとそこは笹と疎林の景観がまるで庭園のようです。
道形は沢を渡ったところで一旦消えてあとは適当にトラバースして緩い尾根を越えますが、その尾根の向こうはさらにまた気持ちの良い沢が待っています。トラバースする高さが違うとはずれてしまいますが、いい具合に水平作業道の痕跡を見つけ効率よく歩くことができました。袈裟丸山の南面にはこのような水平道が何本かあるようで、藪歩きするときにはとても助けになります。道形は沢を越えるたびに消えますがしばらく先でまた見つかるという具合にずっと続いています。バラ沢峠の尾根でも前袈裟南面の尾根でもやはり水平道を使ったことがありますが、標高から推測してたぶんその延長かと思われます。ただし、これは相当に古い道で、よくよく慣れていないと判別はつかないと思います。おまけにあまり頼りにすると落ち葉の下は崩落していたりでなかなか侮れません。
このように次々現れる沢を越えますが、最初の小沢が広くなだらかな優しい沢だったのに比べ徐々に険しい沢が現れ、オオノ沢本流では狭く深い沢となって滝のすぐ上を渡るようになります。とはいえ雨上がりなのに水量はさほどのこともなく、危険は感じられません。むしろルートファインディングが難しいコースといえます。道形が切れ切れに残っているとはいえ急斜面を横切る箇所では崩落していて緊張させられます。
ついに岩稜の一角へ:
地形図で見た判断より一本尾根が多く、岩の尾根に登り着いたその向こうの尾根にあの不思議な岩がにゅっと突き出ていました。地形図では斜面のほんの凹みに見えたのがじつはしっかりした沢だったわけです。地形図頼りのあやふやさはいつものことです。地形図の岩の記号をそれと見ていましたが、不思議な岩はその隣の尾根だったわけで、そこには岩記号はありません。やはり道のない山を歩くには地形図は必携ですが、それ以上に「勘」や「感覚」が大切なようです。
最後の沢のトラバースでやっとこさ目的の尾根、件の岩の先(最高点寄り)に飛び出しました。右ににょっきりと不思議な岩が天を突いています。
右に尾根をわずかたどって岩の下に出て見上げると、やあやあ久しぶり、旧知に会った気分です。昨年バラ沢峠尾根を歩いた際に気付いて以来1年間、気に掛かっていた尾根です。岩は基部をなす大岩と天を突くとんがりの2段構造になっていてそれぞれは意外に小さく遠くから見た威風はあまりありません。割にちょこんと座っている印象です。おっかなびっくり岩に登ってみました。
見る位置によってまるでカミツキガメそっくり。命名、カミツキガメ岩。へんなの。
昨年の出会いの印象では黒木の被う険しい岩稜の中から鋭く天を突く荒々しい岩だったのが、登ってみるとなんとも可愛くてヘンテコな岩だなぁという印象です。。
周囲にも大岩が並んでいてそのまま岩稜が一気に高度を落として南に走っていきます。岩稜全体を見下ろすといかにも豪快です。はやりこの尾根は律儀に300m標高差を直登するべきかも知れません。
岩質は袈裟丸山のそれとは異なり顕著な30mmくらいの層が重なった固い岩です。岩石についてはまったく造詣はありませんので正確に述べることができませんが、この縞々の岩は袈裟丸山群の中ではこの尾根とバラ沢峠尾根に特有のようです。
最高点はアカヤシオの密林:
最高点から袈裟丸山群の全容と皇海山
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すぐ上のピークでバラ沢峠からの尾根を合わせます。さらに最高点峰(1549m峰)までは一頑張りです。この登りはミツバツツジの群落なのですが、今年はちらほら蕾が見える程度です。まったく蕾のない木も多く、つつじに関して言えばまれに見るはずれ年です。
最高点の周囲はびっしりとアカヤシオが群生しています。ツツジ平下の大岩からアカヤシオに染まる高みが対峙していますが、ここがそのピークです。当たり年に訪れたいものです。
けっこう好展望で、袈裟丸山群が一望です。
下山はだらだら下りで見通しも悪く、方向をしっかりとらえないと要らぬ回り道をしてしまいそうです。笹が深く意外に難儀します。10分ほどでツツジ平下の大岩の基に出て、左に下ると小湿原となる草原です。
時間もあるので、ここからまた二子山を目指しました。
2007-5-20
カミツキガメの奇岩に直登:
前年のルートは最初の沢を突っ切ってから尾根をかなり登ったようで、そのことを忘れて2番目の沢でいきなり立ち往生となりました。ルートを修正して道形を見つけ前年より容易に水平道をたどることが出来ましたが、険しい沢を渡ることもなく広々した笹原に出て、どうやらこれは行き過ぎたかなとそこから尾根を直登しました。
自分の位置を見失ったままその尾根を登りましたが、なんと目標のカミツキガメの奇岩の基部にひょっこり飛び出しました。
広闊な展望を楽しみながら奇岩に登ったりして遊びながら小休止しましたが、やはり単独で緊張しながら登った前年とは大違いで仲間を得てのバリエーションルートは楽しいものです。。
なお、尾根の直前の広い笹原にはかなりしっかりと道形が残っていて、これはたぶんバラ沢峠からの道跡の延長かと思われます。
奇岩からは記憶通りに1549m峰を経て一般道に戻り、さらに二子山を目指しました。
新緑のオオノ沢支流源頭 密やかに続く水平道跡
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2018-10-22
久しぶりに袈裟丸山の中腹にあるカメツキガメ岩に行くつもりで藪歩きしてきました。
か細い鹿道をたどる藪尾根
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ところがちょっと手前でうぉっうぉっといううなり声がして、びびって引き返してきました。あわわわわっ。慌てて引き返したのがかなりの登り急斜面なので自分の体力を超えて力を出しちゃったようで筋肉やら関節やら痛くてまともに動かせません。
いったい何のうなり声だったのかわかりません。カミツキガメの声だったんでしょうか。(^_^; |