袈裟丸山弓の手コース
広闊な小笹の登路を経てツツジ平から賽の河原までラクチンコース
袈裟丸山への一般コースとしては新しいものです。沢入から折場口まで林道が延びてからは1時間で賽の河原まで登れる手軽さに加え、登路の笹尾根やツツジ平の見事な景観もあって人気のコースになっています。このコースのおかげで一般ハイカーにも日帰り山頂往復が可能になったと言ってもいいかもしれません。
2000−5−21
小丸山までのアカヤシオ散策に行きました。全山これアカヤシオ、アカヤシオ。数年に一度の大当たり年でした。
不安定な天気で、雨模様の中の歩き出しがやがて青空になったりまた霰が降って雷鳴が轟いたりと愉快な一日となりました。
2002−5−12
異常な季節の速さに面食らったのかまだ蕾のままがあるかと思うと満開に咲き誇ったのもあったりで、ちょっとヘンなミツバツツジでした。アカヤシオは裏年らしく一昨年の半分程度。それでも小丸山付近では斜面をピンクに染めて夢見心地でした。
小丸山には捲き道ができていました。私たちは小丸山先の鞍部まで行ってこの捲き道を通って帰りました。これで長丁場の前袈裟、後袈裟からの帰りに地獄の小丸山登り返しから解放されます。でも、アカヤシオ群落と小中川源頭を突っ切ることになるこの道、ラクチンだとばかり喜んでいていいものなのかどうか。
2002−5−19
午後ぽっかり時間が空いたのでツツジ平下のミツバツツジのトンネルがちょうど見頃かと思いお昼に家を出ました。
天気が急変して、結局、笹尾根の展望台までで退却しましたが、向かいの笹斜面に点々とシロヤシオが続いて見頃でした。下山の人たちに話を伺ったところ、郡界尾根のシャクナゲ、ツツジ平らのミツバツツジが見頃だったと皆さん興奮気味でした。
狭い林道にハタ迷惑なバスも入り込んで、相変わらずの賑わいでした。
関連ページ
袈裟丸山塔ノ沢コース
袈裟丸山郡界尾根
袈裟丸山郡界シャクナゲ
袈裟丸山笹尾根バリエーションコース
前袈裟丸山東南尾根
前袈裟丸山東南尾根周回
袈裟丸山小中川本流左岸尾根
袈裟丸山下の滝沢左岸尾根
袈裟丸山オオノ沢左岸岩稜
袈裟丸山バラ沢峠尾根
二子山
【日程】 2002年5月19日
2002年5月12日
2000年5月21日
1996年5月26日
1994年5月15日【山域】 足尾 【天候】 晴れ 【地図】 1/25000袈裟丸山
【アクセス】 国道122号を草木ダム先の沢入で寝釈迦の道路案内に従って左折。林道を途中で塔ノ沢への道を分けてそのまま登って折場登山口。 【駐車地】 登山口に駐車広場 【コース】 登山口 - ツツジ平 - 賽の河原 - 小丸山 - 前袈裟丸山 - 後袈裟丸山
実行程約7時間 健脚向き
ツツジ平・ミツバツツジ花びら絨毯('96)
アカヤシオ乱れ咲き('00) (拡大画像)
【メモ】 ラクチン入山:
塔ノ沢への林道分岐をそのままやり過ごし道なりに進んで高度を上げるとやがてバラ沢峠を越え、弓の手コースの折場登山口につきます。林道とはいえ林相よし展望よしの楽しい道です。登山口には東屋とトイレがあります。
単なるショートコースではない魅力:
登路はすぐさま急登となりましす。やがてミツバツツジもチラホラ現れすぐに小笹の小尾根となり左に気持ちの良い展望が広がっています。やがて笹尾根から離れ水場を過ぎると石の重なる独特の景観の林を経て小広い草地に出ました。この草地は雪解け後は小湿地となることもあります。草の中にレンゲツツジとズミが目立ちます。またこの草地の右上には休憩にちょうどよい岩地があり、アカヤシオの花時のここからの展望は素晴らしいものがあります。
ピンクに染まるつつじ平(’00)
ツツジ平は下部ではミツバツツジが優勢で開花期は花のトンネルとなりますが今回(1996年)は残念ながら花びらが落ちた直後でした。上部に行くと左手にアカヤシオが見られるようになり1994年の山行ではこのあたりから小丸山まで切れ目無く咲き続いていました。また、小笹の斜面には鹿道が縦横に走っていました。
賽の河原手前には展望櫓が設置されていて少し気分を害するものの、展望をほしいままにできるとあっては登らない手はありません。袈裟丸全山が眼前に広がっていました。と同時に遙か彼方の山頂まで行けるかと心配になります。
展望の前袈裟丸山:
賽の河原、小丸山を経て(別項参照)前袈裟丸山へは雪の残る針葉樹の中の急登となります。息も上がって、さすが袈裟丸山、そう簡単には頂を踏ませてはくれません。傾斜が緩み笹原になったら待望の前袈裟頂上。南に大きく展望が広がっていました。安蘇山塊のうねうねと続く山並みが印象的でした。遠く筑波まで見通せます。
アカヤシオ(拡大画像)
八反張りコルを越えて後袈裟丸山へ:
北に方向を変えシャクナゲの中を下るといよいよ八反張りのコル、いかにも深山に来たという感慨に浸りました。多少崩壊が進んでいますが危険はあまり感じられませんでした。(1999年現在、東村役場の通過禁止のプレートがありますが、みなさん無視して通過していました。この前袈裟−後袈裟の雰囲気は袈裟丸連峰の魅力を凝縮していますのでこれ以上崩壊が進んで通過不能にならないことを祈るばかりです。)
八反張りコルからの後袈裟への登路は岩場を直登するように刻まれていて、なかなか雰囲気の良いルートでした。左手を注意深く探すとユキワリソウ(桜草の一種)の小群落があり、アカヤシオが終わった頃に可憐なピンクの花を開きます。
後袈裟丸山は樹林に囲まれた狭い何の変哲もない頂上で、ピークハント以外には通過点という感じでした。山頂からさらに北にわずか進むと樹林越しに中袈裟方面のすさまじい火山性岩場を見ることが出来ます。【便利帳】 トイレ:弓の手コース折場登山口、避難小屋
水場:弓の手コース折場登山口、登山口−ツツジ平中間(笹原を直登しない)、避難小屋